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MMS戦記 外伝「敗北の代価」 「敗北の代価 11」 注意 ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。 未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。 □ 重邀撃戦闘機型MMS「リカルダ」 SSSランク 二つ名「ミョルニル」 オーナー名「春日 凪」♀ 20歳 職業 神姫マスター 真っ赤に燃え滾るヒートナギナタを振り回し,戦国時代の武将のように名乗りをあげるリカルダに対峙する神姫たちは、ぽかんを口を開けて呆然と立ち尽くす。 オーナー1「な、なんだァ!?あいつ!」 砲台型C「あれがSSS級の化け物神姫、リカルダか」 悪魔型「び、びびるな!!!敵は一騎だァ!!!」 一瞬、神姫たちに動揺が走ったが、すぐさま体制を建て直し、リカルダを取り囲むようにじりじりと移動する。 春日はバトルロンドの筐体に備え付けられているタッチパネルを操作し、状況を把握する。 春日「残り、88機!敵は3つの集団に分かれている」 春日はマーカーで3つのくくりを作る。 春日「まずは集団A、陸戦タイプの神姫を中心とした大集団、数は50、どうせこちらの速度にまともについていけない、適当につぶしておけ」 リカルダ「イエス」 春日「次に集団B!!空戦タイプの神姫を中心だな、数は1ダース(12機)、機種はアーンヴァル、エウクランテ、アスカが多いな・・・まずはこいつらから血祭りにあげろ、皆殺しだ!」 リカルダ「OK」 春日「最後に集団C・・・砲戦タイプの神姫ばかりだな!数は20、機種は戦艦型4隻、戦車型6両、砲台型10台!鈍亀ばかりだ、うまく誘導して同士撃ちにさせろ」 リカルダ「了解」 春日はバンっと筐体を叩く。 春日「見敵必殺(サーチアンドデストロイ)!!!見敵必殺だ!!立ちはだかるすべての障害を排除しろ!」 リカルダ「Sir,Yes sir MyMasterrrrrrrr」 ヒュイイイイイイイイイイイイイイイ リカルダのリアパーツに装備されている巨大な素粒子エンジンが緑色に輝く粒子を撒き散らし唸り声を上げる。 巡洋戦艦型A「奴を倒せば兜首だ!賞金を手に入れて富と名声を手に入れろ!」 装甲戦艦型A「支援射撃を開始する!全神姫突撃突撃ィ!!」 数隻の戦艦型神姫が主砲をリカルダに向けて発砲するのを皮切りに再び神姫たちが吼えるように声を上げて、武装を手に掲げてドッと津波のように襲いかかる。 神姫「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」 リカルダはまったく臆することなく、巨大な素粒子エンジンを全開に吹かして真正面から突撃を仕掛ける。 リカルダ「あは、あはっはは!!この程度の数の神姫でこの俺を倒せるとでも?笑わせるッ!!!」 轟とエンジンを轟かせてリカルダは燃え盛るナギナタを引っ掴んで迎え撃つ。 砂漠を砂埃を立ち上げて、真っ先に攻撃を仕掛けてきたのは、ハイスピードトライク型 アーク、ハイマニューバトライク型 イーダ、モトレーサー型 エストリル、クルーザー型 ジルリバーズのバイク使いの4神姫だった。 バイク使いの4神姫はリカルダの姿を認めると、ばっと散開し一斉に手持ちのマシンガンやキャノン砲、ハンドガンで射撃を開始する。 リカルダ「遅い遅すぎるぜ、それで速く動いているつもりか?」 リカルダは地面スレスレをホバリングするように砂山や岩を盾に攻撃を回避し、ズンと地面を強く踏みしめると、同時に地面に巨大な亀裂と穴が穿つ。 パンッと空気が爆ぜる音がしたと同時に、ハイスピードトライク型 アークの紅の武装が異常な形にくにゃっと歪みバラバラに分解されて吹き飛んだ。 □ ハイスピードトライク型 撃破 真横を走っていたクルーザー型のジルリバーズの目が見開かれる。 ジルリバーズ「なっ・・・」 ぐしゃぐしゃに潰れたトライク型の後から破壊音が衝撃波となって届く。 ドギャアアアアアアアアアン!! チカチカと何かが光ったと思った瞬間、モトレーサー型 エストリルの薄いピンク色の体が黄色い閃光に飲み込まれて爆散する。 □ モトレーサー型 撃破 ジルリバーズ「あ、あああ・・・」 彼女の眼前で瞬く間に僚機が沈む。 あまりにも速い、度外れた速さ、圧倒的な凄まじい破壊の力に彼女は驚愕し見届けることしか出来ない。前方でハイマニューバトライク型イーダが変形を解除し、大剣を構えて対抗しようと、リカルダに攻撃を仕掛けようとするが・・・ 次の瞬間、ジルリバーズの横を薄緑色の塊が軽々と宙を舞いすぐ脇を通りぬけていく。 風が唸る。 ゴキン 鈍い金属音が聞こえる。その音の正体を最初は理解できなかったが、崩れ落ちるバラバラになった自分の体がジルリバーズの視界に移ると意味を理解した。 ジルリバーズ「は・・・はや・・・速すぎる」 □ クルーザー型 ジルリバーズ 撃破 ズドンズドンズドン!! 戦艦型神姫の砲弾がリカルダの周囲に着弾するが、リカルダはまったく意に介さず無視する。 リカルダ「おいおい、なんだ?その動きは舐めているのか?あああん?的撃ちじゃねーんだぞッォ!!!!!」 リカルダは顔を歪ませて新たな敵に向かって突進する。 音速を超え、超高速の剣戟に、対峙する神姫たちはまったく捕捉しきれなかった。 悪魔型「うおおおおおおおおおお!!」 巨大な刀を携えた悪魔型が雄叫びを上げて強化アームを振りかざし突撃するが、リカルダは悪魔型が刀を振るう前に胸部を突き殺す。 □ 悪魔型 ストラーフMk-2 撃破 間髪いれずに今度は巨大なハンマーを携えた白い悪魔型とソードを構えた黒い悪魔型が躍り出るが、リカルダは副腕のレールキャノンをくるんと廻して、胸部を正確に撃ちぬく。 □ 悪魔型 ストラーフ・ビス 撃破 □ 悪魔型 ストラーフ 撃破 脇を小柄な2体の神姫が槍と剣を携えて飛び出してきたが、リカルダは2体まとめて燃え盛る紅蓮の炎を纏ったヒートナギナタで文字通り薙ぎ払った。 □ 夢魔型 ヴァローナ 撃破 □ 剣士型 オールベルン 撃破 樹脂の溶ける焦げ臭い不快な匂いを撒き散らして四散する2体の神姫。 リカルダの強烈な攻撃の様子はさながら嵐のようであった、音よりも速いリカルダの攻撃は空気を引き裂き、爆ぜ、対峙する全てのものを打ち砕く。 次々に撃破のテロップが流れる。 まるで音楽を奏でるかのようにリカルダは縦横無尽に戦場を駆け回り、刈り取るように神姫を撃破していく。 □ 犬型 ハウリン 撃破 □ 猫型 マオチャオ 撃破 □ リス型 ポモック 撃破 □ フェレット型 パーティオ 撃破 □ ウサギ型 ヴァッフェバニー 撃破 □ 騎士型 サイフォス 撃破 □ 侍型 紅緒 撃破 □ 花型 ジルダリア 撃破 □ 種型 ジュビジー 撃破 □ サソリ型 グラフィオス 撃破 春日「30、31・・・」 春日はにやにやしながら腕を組んで数を数える。 怯えた白鳥型が大剣を盾に悲鳴をあげて後ずさるが、リカルダは大剣をガードの上から叩き割った。 ズン・・・ 真っ二つに引き裂かれた白鳥型の表情には驚愕の念が浮かんでいた。 彼女は決して弱い部類の神姫ではなかった。数多の戦場を先陣切って誉高く駆け、敵を討ち取ってきた武装神姫である。 だが、違う。 こいつは違う。 一刀両断されて始めて違いに気がついた。 こいつは普通じゃない。 白鳥型「ば・・・化け物め・・・」 □ 白鳥型 キュクノス 撃破 春日「32!!総数の3分の1を殲滅した、残り68!さっさと片付けるぞ」 春日は筐体の画面を操作して状況を把握する。 リカルダ「だめだ、弱すぎる・・・お話にならない」 参加していた神姫のオーナーたちはたった数分間で100体いた神姫の3分の1が潰滅した事実にただ言葉も無く息を呑む。 いま眼前で繰り広げられた戦い、リカルダの桁ハズレの強さ。 次々となすすべもなく撃破されていった仲間たちを見て陸戦主体の残った神姫たちは完全に戦意を喪失して、武装を放り出して逃げ始めた。 カブト型「だ、だめだァ!!こんなの勝ってこないよ!」 クワガタ型「ひ、ひィいいい」 ヤマネコ型「やってられるかよ!!!」 がしゃがしゃと手持ちの武器を捨てて逃げようとした瞬間、後方からチカチカと青白い光が瞬く。 建機型「!?」 ドッガアズガズッガアアン!! 装甲戦艦型A「撃て撃て!!撃ちまくれェ!!」 巡洋戦艦型A「逃げる奴は敗北主義者だ!!!敵もろとも攻撃しろ!!!」 重装甲戦艦型A「奴を倒せば1億円なんだぞ!!断じて引くな!!後退は認めん!!」 数隻の戦艦型神姫が味方もろとも無差別に砲撃を始め、瞬く間にフィールド内は阿鼻叫喚の地獄絵図に変わった。 ドンドンッドオドドン!!ズンズウウン・・・・ カブト型「ぎゃあああああああ!!」 虎型「ウワァ!!」 丑型「いやああああああああああ!!撃たないで撃たないでェ!!!!!」 猛烈な艦砲射撃がリカルダと周囲にいる神姫たちを巻き込んで行なわれる。 戦艦型の取り巻きの戦車型、砲台型も味方を撃つことに戸惑っていたが、手段を選んでいる場合ではないと悟ったのか、一緒になって見方もろとも攻撃を始めた。 □ 建機型 グラップラップ 撃破 □ 虎型 ティグリース 撃破 □ 丑型 ウィトゥルース 撃破 □ ヘルハウンド型 ガブリーヌ 撃破 □ 九尾の狐型 蓮華 撃破 次々とフレンドリーファイヤーの表示が出ながら撃破のテロップが踊る。 瞬時に周りは地獄と化した。その光景は凄惨そのものだった。目の前で多くの神姫たちが生きたまま焼かれ、重症を負い、そして粉々に砕かれて宙を舞った。 ズンズンズン・・・・ ものすごい爆煙と砂埃で砲撃地点は黒茶色の巨大なキノコ雲が立ち上り、ボンボンと神姫が爆発する音と赤い炎が巻き起こる。 上空を数十機の航空MMSが心痛な面持ちで眺めていた。 天使型「下は地獄ですね」 セイレーン型「うわあァ・・・」 ワシ型「イカレ野郎もろとも吹っ飛ばしてしまえ!!」 ワシ型が手を掲げてファックサインをする。 ドッギュウウウム!! 戦闘機型「おぐ・・」 戦闘機型の胸部を黄色い閃光が貫き、爆発する。 □ 戦闘機型 アスカ 撃破 爆煙と砂埃の中から勢いよくリカルダが飛び出し、真っ赤に燃え盛るヒートナギナタでワシ型MMSを一刀両断で切り捨てる。 □ ワシ型 ラプティアス 撃破 リカルダ「コイツァ最高だぜ、ふ・・・恥も外聞もなく味方もろとも攻撃してくるとはなァ・・・」 リカルダは笑いながら次々と航空MMSをハエのように叩き落としていく。 □ コウモリ型 ウェスペリオー 撃破 □ 戦乙女型 アルトレーネ 撃破 天使型「このおおおおおおおおおおおお!!」 天使型の一機が、上空からライトセイバーを構えて突撃してくるが、 リカルダは最小限の動きで回避し後ろを取る。 リカルダ「はずしやがったな!まだまだガキの間合いなんだよ!」 天使型「そ、そんな!!うわああああ!!」 ズッドン!! □ 天使型 アーンヴァル 撃破 天使型の頭部を跳ね飛ばした次の瞬間、リカルダを含む周囲の航空MMSたちにむけて葉激しい強力なレーザー砲の一斉射撃が加えられる。 ビシュビシュウウビッシュウウウウン リカルダ「おわっ!!」 あわててリカルダが回避する。 ズンズンズン!! □ 天使型 アーンヴァル 撃破 □ 天使型 アーンヴァル・トランシェ 撃破 □ 天使型 アーンヴァルMk-2 撃破 □ 戦闘機型 アスカ 撃破 リカルダの回りを飛んでいた航空MMSを強力なレーザーが貫き、空中に炎 出来た光球を作る。 重装甲戦艦型「ヘタクソォ!!貴様らどこを狙っている!!」 巡洋戦艦型A「ウルセェ!てめえが撃てっていうから撃ったんだろがァ!!!」 装甲戦艦型A「畜生畜生!!」 装甲戦艦型B「ひゃっはああーーー!!!もうだめだァ!!」 巡洋戦艦型B「なにをしている攻撃の手を休めるな!!!」 またしても後方にいる戦艦型神姫の一群が味方もろとも巻き込むのも承知の上で砲撃を加えてきたのである。 1度ならず2度までも、味方を巻き込む非道な攻撃を行い続ける神姫たちに観客たちはブーイングを鳴らす。 観客1「お前らさっきからナニやってんだよ」 観客2「このクズヤロウ!!さっさとしとめろ!」 観客3「誤爆誤射ばっかりやんてんじゃねーんだぞ!!このダボォ!!」 観客4「こいつらさっきから味方撃ちしかしてねえーーーーー」 観客5「なにがしてーんだよ!!このクソヤロウ!!」 グラスやゴミをフィールドにいる戦艦型に向かって投げつける観客たち。 オーナー1「うるさい!野次馬ァ!!」 オーナー2「黙れ黙れ!」 オーナー3「どーしようが俺たちの勝手だろ!」 オーナー4「戦いに誤射誤爆はつきものだろが・・・ボケが!」 オーナー5「装甲戦艦!!副砲撃て!!!あの野次馬連中を黙らせろ!!」 装甲戦艦型B「了解、モクヒョウ カンキャクセキ 撃ちかたーーーーーーーーーはじめ!!」 あろうことか、戦艦型神姫のうちの一隻が観客席に向かって副砲で発砲しはじめたのである。 ズンズンズズン!! 観客1「うわあああああああ!!撃ってきたぞ!!」 観客2「キャアアアアアアアアア!」 観客席の2階の中央のテーブルに砲弾が命中し、料理が爆発して飛び散る。 ドガアアアン!! 2階の観客席で春日たちの戦いを観戦していた神代の顔にべちゃっりとケーキのクリームが降りかかる。 脇に立っていたルカが悲鳴をあげる。 ルカ「きゃああ!!マスター大丈夫ですか!!」 神代が顔に付いたクリームを手で拭き取り舌でぺろっと舐めて片つける。 神代「大丈夫だ、問題ない」 バトルも観客席も戦艦型神姫の無差別な艦砲射撃で大混乱になる。 司会者の東條があわててマイクで放送を行なう。 「観客の皆さんはフィールド上の神姫にモノを投げないでください!!フィールド上の神姫は観客の皆さんに攻撃しないでください!!危険です」 フィールドにいる戦艦型が反論の激を飛ばす。 巡洋戦艦型A「最初に攻撃してきたのはアイツラだろ!!これは正当な反撃行為!自衛のための防衛行動だ!!」 装甲戦艦型B「戦艦に喧嘩売るとは上等じゃねえか!!ぶっ殺すぞ!!!!」 観客3「こいつらなんとかしろよ!!」 観客4「危ない!!危ない!!危ないよ!!」 観客5「おまえらは一体誰と戦ってんだ!!このボケカス!!」 春日はアッハハハと大声を上げてパンパンと手を叩いて喜ぶ。 春日「すばらしいこれこそ混乱だ!!戦場に混乱はつきもの!!最高じゃないか!!」 リカルダ「さあて・・・と残りはC集団のみ、ちゃっちゃと終わらせてやろう」 リカルダはヒュヒュンとナギナタを振り回し、突撃する用意に移る。 戦艦型神姫の一群と戦車型、砲台型が多種多様な砲口をリカルダに向ける。 戦車型A「パンツァー1より全パンツァーへ、敵は高速戦闘に特化した航空MMSだ、対空榴弾装填!!穴だらけにしてやれ」 戦車型B「パンツァー2了解」 戦車型C「パンツァー3了解」 戦車型D「パンツァー4了解」 砲台型A「砲撃モードに移行!焦るなゆっくり狙って確実に当てろ!」 砲台型B「畜生!ブチ落としてやる」 砲台型C[負けネーゾ] 重装甲戦艦型「全艦、全砲門開けェ!!火力で磨り潰せッ!!!!」 巡洋戦艦型A「火力とパワーはこちらの方が上だ」 装甲戦艦型A「一億円は俺のものだ」 巡洋戦艦型B「くそったれ、やってやる」 装甲戦艦型B「蜂の巣にしてやる」 ギラギラと目を光らせる大砲を主兵装備とする武装神姫たち 。 戦艦型神姫は巨大な体に据付けられた主砲をゴリゴリと動かす。一撃でも命中すれば神姫を粉々に粉砕できる強力なレーザー砲を搭載し、全身に対空機関砲とミサイルを装備している。単純な火力だけでは戦艦型神姫は最強クラスの戦闘能力を有する。また分厚い装甲に守られ、撃破するのは非常に困難だ。 戦車型神姫は戦艦型とはいかないまでも、強力な戦車砲とそれなりの厚い装甲を備えている。また何台かの同型の戦車型とコンビを組んで安定している。 砲台型もがっしりと地面に腰を下ろし、砲撃モードに移行し、優秀なFCSによって高い命中率と速射性能を有した滑空砲を搭載し待ち構える。 大型の戦艦型神姫、中型の戦車型、小型の砲台型のバランスの取れた鉄壁の布陣で、リカルダを待ち構える20機あまりの重武装の神姫たち。 リカルダとは対照的に、機動性を完全に最初から捨てて、がっしりと待ち構える神姫たちに隙はなかった。 こいつらは、味方ですら遠慮なく攻撃する下種だ。だが、その分勝つことには躊躇せず破壊的なオーラを纏っていた。 間違いなく強敵、そう感じ取った春日は内心、ほくそ笑んでいたが、命令を下す。 春日「大砲屋風情が調子に乗るなよ・・・リカルダ!!遠慮はいらん!!攻撃しろ!」 リカルダ「イエス、イエスマイマスター」 ぐっと身を固めるリカルダ。 さっきまで野次を飛ばして騒いでいた観客たちも一斉に押し黙る。 そしてひそひそと話し声がもれる。 観客1「まさか本当にあの砲火の前に突っ込むんじゃないよな?」 観客2「ありえんだろ?あの完璧な布陣になんの策もなしに突っ込むのは自殺行為だ」 観客3「あの陣形は点や線の攻撃なんて生温いものじゃない、面での攻撃だ」 観客4「面制圧か・・・この猛砲撃を掻い潜って奴らを殲滅できるとしたら、文字通り化け物だ・・・そんな神姫がいるのか?」 To be continued・・・・・・・・ 次に進む>[[]] 前に戻る>「敗北の代価 10」 トップページに戻る
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コメントログ3 はじめまして、にゅうと申します。深み填りを一章から外伝まで読ませていただきました。蒼貴が章が進む毎に成長していき、第一章の自信無さげな雰囲気が無くなっていくあたり、読んでいて上手いと思いました。武装神姫を知ったのがもうバトルロンドが終了決定した後だったので現在はバトルマスターズをプレイしていますが脳内で妄想が溢れ返っておりこんな風に文章に出来る方たちがうらやましいですね。外伝終了してから今度は新章になるのか分かりませんがどんな形であれ楽しみにしています。 -- にゅう (2011-07-30 22 25 12) にゅうさん> こちらこそ初めまして。この『深み填りと這上姫』を書いている夜虹です。感想をありがとうございます。 この物語は蒼貴と紫貴の成長物語なのでそういった感想が聞けて何よりです。蒼貴はオーナーを得て、技や装備、相棒と友達を少しずつ得ていく事でそれを表現してみました。 ここには書いてみようと頑張っている人もいるので、にゅうさんも妄想があるのでしたらまずは実践してみるといいと思いますよ。何事も回数を重ねてこそですしね。 外伝が終わって、その中でやってみた事が何とか形になってきたので、次章ではそれを実践してみようと思います。期待に応えられるよう頑張ります。 -- 夜虹 (2011-08-01 13 11 55) 夜虹さんがこんな面白いものを書いていたなんて知りませんでした、これからも読ませていただきますね^^ -- 竹 (2011-08-19 00 55 24) 竹さん> 読んで頂きありがとうございます。 非常に長い文章になっているとは思いますが、読んでいただければ幸いです。 僕も感想を励みに今後の神姫小説を頑張っていこうと思います。 -- 夜虹 (2011-08-20 00 25 42) 初めまして、クロムという者です。 最初から外伝まで読ませて頂きましたが、読んで行く内に物語に、そして登場するキャラ達に引き込まれとても面白くて読む手が止まりませんでした! いきなり出てきてアレですが、これからも楽しみにしておりますので無理せずに頑張ってください。 そして、恐縮ですがもし宜しければこちらの作品の設定を、自分の作品にも使いたいと思っているのですが宜しいでしょうか? 長々と長文、失礼いたしました。 -- クロム (2011-09-04 01 36 01) >クロムさん こちらこそ初めまして。作者の夜虹です。 最初から外伝まで読んで頂き、ありがとうございます。一人一人、 楽しく読んでいただけて光栄です。期待に応えられる執筆していきたいと思います。 作品の設定に関しては上の方に書いてある通り、コラボ可能となっており、 設定もキャラも使用可能ですのでどうぞお使いくださいませ。 クロムさんの作品を楽しみにしております。 -- 夜虹 (2011-09-05 05 36 53) 桐皮町にいらして下さったようで、ありがとうございます。真那ちゃんも尊くんも、機会があればお酒飲みに来て下さい(笑)! -- ばるかん (2011-09-12 22 21 27) 新章読ませていただきました。技術面でも精神面でも蒼貴、紫貴共に確実に成長していますね。これから話がどう進んでいくのか楽しみにしています。 -- にゅう (2011-09-14 12 56 18) ばるかんさん> こちらこそ、武装食堂を設定をお借りしています。ありがとうございます 武装食堂のキャラの性格を上手く引き出せるように頑張ります。 食堂は五話で出していましたねw ビールのほかにも何かありそうな予感がしますw 特に真那は色々とのむでしょうね……w にゅうさん> 読んで頂きありがとうございます。 武装が無い分、それらが磨かれていく事になりますね。 第一章の「知恵と勇気で何とかする」という考えは変わらない訳です。 それ以上に尊の精神面の強さが彼女達をここまで引っ張るのが大きいですね。 今後もその成長を上手く描き、期待に応えられるよう、頑張っていこうと思います -- 夜虹 (2011-09-16 20 14 23) 久しぶりに紙媒体で読みたく成る程面白いです。 紫貴と蒼貴が二人共可愛過ぎる!! これからも頑張ってくださいm(_ _)m -- 焦げかぼちゃ (2012-04-04 23 57 57) >焦げかぼちゃさん こんにちは。作者の夜虹です。紙媒体で読みたいとまで言っていただけて光栄の限りです。 社会人になって更新のペースがだいぶ落ちてしまいますが、今後も蒼貴と紫貴の活躍を見ていただければと思います。 次の尊と真那の決着もまた、お楽しみにしていただければ幸いです。 -- 夜虹 (2012-04-08 11 14 01) 最新話、待ってました! 前話のバトルの決着もとてもよかったのですが、尊と真那のその後がとても気になっていたので、すぐに読ませていただきました(^^) 落ち着くところに落ち着いたようで、よかったですねぇ、尊くん(笑) 私も社会人なので、執筆時間の捻出には苦労しています。今後の展開も楽しみにしておりますので、お互いに頑張りましょう! -- トミすけ (2012-04-24 22 45 06) >トミすけさん 待っていていただけて何よりです。 ミコちゃんはついにやりましたね。たぶんこれからも真那に振り回される日が続くことでしょうw 公開告白をしてしまったのでもう逃げられませんしねw お互い、社会人で苦労しますな。僕もトミすけさんの今後の小説の展開を楽しみにしております。 今後もまた、頑張りましょう。より良い物語を書ける様に -- 夜虹 (2012-04-28 15 18 25) 最初は尊くんはヲタ嫌いならなんで神姫やるんだ…と思いましたが、読み続けるに連れて好感度がぐんぐん上がってましたw 凄く面白いです!応援してます! -- 名無しさん (2012-05-18 10 37 15) 久々に来たら最新話出とるし 久々に爆発して欲しくないカップル出来とるWW -- 焦げかぼちゃ (2012-05-21 21 08 54) 名無しさん> ありがとうございます。応援にこたえられるように頑張っていこうと思います。 偶然が重なって深みに填る事となる人ですからね。そこから色々と広がるのがミコちゃんです(ぉぃ 今後もまた、お楽しみにしていただければと思います。 焦げかぼちゃさん> お久しぶりです。爆発して欲しくないカップルと言っていただけるのは光栄の限りです。 この二人はこの先、どういう付き合い方をするのか……w -- 夜虹 (2012-05-23 03 03 32) 戻る
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第1部 戦闘機型MMS「飛鳥」の航跡 第2話 「風兎」 大阪城外堀、水上ステージ 大阪城の外堀の一部をそのまま武装神姫の水上ステージとして、利用したステージで障害物として杭や半壊したボートなどが置かれている。 エーベル「さて、はじめようか・・・ルールはシンプル。俺と戦え」 エーベルは黒い翼をピンと伸ばし、右手にはアルヴォPDW9を装備し、左手は腰に手を当てている。 赤い瞳がじっとアオイを見据える。 アオイ「気が済むまで戦うってことか、まあ分かりやすくていいな、そういうの好きだぜ」 尻尾のエンジンをブウウウンと唸らせる。心なしか悦んでいるかのように軽いリズムを刻む。 立花「アオイ、武装は何を持っていく?」 アオイ「三七式一号二粍機関砲が1門と千鳥雲切、1本」 立花「二粍機関砲!?あれは対重MMS用の機関砲だろ?」 立花は首をひねる。二粍機関砲は強力な機関砲だが、大きく重く取り回しが悪く機動性が高い神姫に命中させることは至難の業だ。flak171.5mm機関砲のほうがアーンヴァルのような機動性の高い神姫に命中させるには相性がいい。 アオイ「そんなこたァいちいち言われんでもわかってるわ!!ここは俺に任せろや!!」 アオイが立花に苛立ち怒鳴る。 立花「へえへえ、釈迦に説法でごぜいましたねェ!!すみやせんでした!!」 立花は苦々しい顔をしてアオイに武装を渡す。 アオイ「ごちゃごちゃうるさいわ!ヴォケ」 エーベル「おーい、まだかー早くしろよ」 アオイ「せかすな、慌てる乞食はもらいが少ないっていうだろ?」 アオイはゆっくり丁寧に武装を確認しながら装着する。 エーベル(こいつ・・・焦らずにしっかりと安全確認しながら武装をつけてる。相当慣れてるな・・・・) エーベルはアオイに一挙一動を注意深く観察する。 戦いは戦う前からすでに始まっている。相手の数少ない言動や行動、クセを読み取り、相手が何を考えてどういう行動を行うのか、事前に予測しながら戦術を考える。 エーベルはカマを賭けた。アオイをわざと挑発することで怒らせて雑に武装をつけるのかと予想していたが、挑発には乗らなかった。 つまり、こいつは武装の大切さ、口は自分と同じく悪いがリアリストだ、落ち着いている。そして気が付いている。 私がカマを賭けたことを・・・・ エーベル「・・・・・・・」 アオイ「悪いな、待たせたな!!考えはまとまったか?」 エーベル「いいや、気にしちゃいない、ある程度な」 油断できない、即効で決めよう、一気にスラスターを吹かして一撃離脱。攻撃がはずれたら急上昇して上を取って太陽を背にして再び一撃離脱。アスカ型は格闘性能に優れる、ドックファイトに持ち込まないほうがよいな、幸い、相手は重い機関砲を背負ってる。こっちの速度にはついてこれないだろう・・・・・・ エーベルの考えがまとまった。 アオイ「さあて、はじめようか」 エーベル「ああ」 ドルンドルンとリアパーツのスラスターを吹かせる。アイドリング、機関が主目的に貢献せず、しかし稼働に即応できる様態を維持しようとする動作。即応できるようにエンジンを温めるエーベル。 ヒュイイイイイインンインインイン、スラスターが風を斬り唸る。 アオイはニタリと笑う。 こいつなにが可笑しいんだ? バトルロンドの画面にテロップが流れる。 □黒天使型MMS「エーベル」 Sクラス VS □戦闘機型MMS 「アオイ」 Aクラス 「ゲットレディ・・・・・」 バトルロンドの筐体のランプが点滅し無機質なマシンヴォイスが叫ぶ 「go! 」 ポオンとランプが光る。 エーベルは獣のように咆哮を上げ、呼応するようにスラスターが真っ赤に燃え上がり爆発的な加速力を生み出し、エーベルは一直線にアオイに向かって突撃する。 エーベル「いやあああああああああおッツ!!!」 両手でしっかりとアルヴォPDW9機関銃を保持し固定すると、アオイに向けて放った。 黄色の曳光弾の光跡がばらっと流れる。 アオイはくんと身体をひねるように大回りで攻撃を回避する。 エーベルはぐんとアオイとそのまますれ違い、そのまま加速を生かして急上昇を行う。 エーベル「よし、このまま太陽を背にして上位を取る!!空戦の基本だ」 一度上を取ってしまえばこちらのもの、相手は重い機関砲をぶら下げている。それに相手は大回りで大げさに回避した。機動性と速度で圧倒してしまえば・・・・ エーベルの目が見開かれる。 エーベル「な・・・」 追い越し、急上昇するエーベルの真横からさっとアオイが踊りだしスラッと左手で千鳥雲切を抜刀し、エーベルに向かって切りかかってきたのである。右手には重い機関砲がさっぱりなくなっている。 そこでエーベルは初めて気が付いた。 エーベル「コイツ!!はじめから二粍機関砲を捨てて身軽になるつもりでッ!?」 アオイ「でやああッ!!!」 すれちがいざまにアオイはエーベルのアルヴォPDW9機関銃を一太刀で真っ二つに切り捨てた。金属音が響き、 バラバラになった機関銃がぼちゃぼちゃと水面に落ちる。 エーベル「っち!!」 エーベルはすかさず、左肩に搭載していたM4ライトセイバーをすばやく抜き取り、アオイの斬撃に対応する。 開始から数秒もたたずにすさまじい攻防が繰り広げられる。 野次馬の神姫やオーナーたちはポカーンと口をあけている。 コウモリ型「おおおーー」 砲台型「すんげえー」 オーナー1「思い切りがいいな、あのアスカ型」 オーナー2「こんな空戦、滅多にお目にかかれないぞ」 ワシ型「エーベル!!押されるな!」 立花はカバンからペットボトルのお茶を取り出しくびっと一口飲むと、て2人の戦いを観戦する。 立花「ふむ、そういうことか、アオイ・・・はなっから機関砲なんて使うつもりはなく、ブラフだったのか、無茶しやがる」 ちょうど、そのとき公衆便所から一人の若い女性が満足そうな顔で手をハンケチで吹きながら出てきた。 斉藤「ふんふふーんふーん♪三日ぶりー三日ぶりぶりーーんと・・・あれ?なんか盛り上がってるわね」 ひょことバトルロンドのステージを覗くと、なにやら見知った顔の神姫・・・というか自分の神姫が戦っている。 斉藤「あれ?エーベル?誰かとバトルしてるのかな?」 エーベルは斉藤の姿をチラッと見つけて、一瞬動きが止まる。 エーベル「マスター!?いまごろノコノコと・・・」 アオイ「余所見してる場合かァ!?甘いぜッ!!!!!!!おらァッ!!」 エーベル「ッツ!!しまっ・・・」 ミス、非常に単純なミスだったが、アオイはそれを見逃さなかった。 そして次の週間、アオイは思いっきり頑丈な着陸脚で、エーベルの柔らかいお腹に突きこむように蹴りを放った。 ズム・・・鈍い音を立ててエーベルの腹に鋭い蹴りがめり込んだ。 エーベル「がはっ・・・」 エーベルの口から雫が飛び散る、アオイは千鳥雲切の柄で続けざまにガツンとエーベルの顔面を殴った。 アオイ「うおおおおおおおおお!!」 バキンとエーベルのバイザーが粉々に砕け散り、エーベルはショックで失神し、そのまま水面にたたきつけられるかのように墜落した。 どぼんっ・・・・ 墜落し戦闘不能となったので、バトルロンドの画面にテロップが流れる。 □黒天使型MMS「エーベル」 Sクラス 撃破 アオイはひゅんと千鳥を振るい、カキンと着陸脚を鳴らす。 アオイ「足癖が悪くてな、スマンな」 斉藤「!?えーエーベル!?な、なにがあったの!?あれ?負けたァ?」 斉藤はイマイチ事態が飲み込めず、持っていたハンケチをぼとりと地面に落としてしまった。 To be continued・・・・・・・・ ・第3話 「牙兎」 トップページに戻る
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左腕と左脚、左の乳房のみを「サイフォス」ベースの装甲で覆った姿でエルギールはヴァーチャルスペースに現れた 金管楽器の様な凄まじく派手な銀色の装甲は、今回のフィールドである湖畔の風景を見事に天地逆さまに写している 『随分軽装だな?まぁホントの白兵戦になりゃぁ神姫用の武器は「避けられない」方がヤバいって言うし、ある意味ありっちゃありか?でも所詮そんだけだろ?ビシッとキメてやろうぜ!華墨』 (確かに軽装だ・・・が・・・・) 武士の台詞を華墨は半分聞き流している ここ数回のバトルで、華墨は少しずつではあるが自らのデフォルト武装の取捨選択を始めていた 初戦の教訓と「どうせ相手に密着するのだから」という事で、十字戟もメインボードから外し、主力武装は腰の大小に、やや肩周りの可動を阻害する肩当を捨て、ジョイントを介して「垂れ」の部分だけを直接装備、鬼面と喉当ても外していた 最後の二つは今回のバトルに際して急遽実行したのだが、それというのもポッドに入る前にちらりと、エルギールの主力武装とおぼしきものを目にしたからだ それは剣呑な黒い刀身に、禍々しい朱い模様がうねうねと描かれた、非常に大振りなダガーだった(殆どショートソードと言っても良かったかも知れない) 神姫が外出する時に、手持ちの得物の中から携行に便利な物を選んで持ち歩くというのは聞いた事があるが、華墨には何故だか判らないがそれが「護身用の武器では無い」という強迫観念めいた確信があった それで、視界と装甲の二択に(勝手に)迫られて、結果折衷案で、「兜は残して仮面は外す」という結論に至った訳だ いずれにしても、未だに胸の奥をざわざわと撫でられる様な感覚はおさまらず、目の前の軽装な姿を、武士程楽観視出来無いのだった 第伍幕 「Merciless Cult」 自分と相手の戦力差がどの程度なのか?正確に把握するには結局ぶつかってみるのが一番良い。華墨は覚悟を決めた ざくざくいう足音と共に、バーチャルの下生えが踏み潰されてゆく。(いける、いつもの私だ)ポニーテールを地面に水平になるくらい迄浮かせながら華墨は走る。右手で太刀を抜き放ち、気合一閃、一気にエルギールに斬りかかる! 白刃が虚空に白い影を描き、華墨の天地は逆転する。遅れて知覚される苦痛 「ハン!速さと装甲にモノ言わせて真っ直ぐ突っ込んで殴るだけの、単なるゴリ押しじゃない!?案の定大した事無いわね?」 (なんだ!?何をされたんだ?今!?) 地面を抉る程に叩き付けられた華墨だったが、即座に立ち上がり、エルギールから距離をとる 「どうしたの?躓きでもしたのかしら?ホント情っさけ無いわね」 憎まれ口を叩くエルギール。その手に武器らしきものは握られていない。華墨が警戒していた短剣も、まだヒップホルスターの中だ 「・・・」 「つば」を鳴らして太刀を構え直す。いつもの様に、加速をつける為の攻撃型ではなく、切っ先を相手に向けた防御よりの型だ 「・・・アタシってそんな気が長い方じゃ無いのよね・・・来ないんなら」 ヒップホルスターから短剣を抜き放つエルギール。一瞬、朱色の模様が生物の様にうねった・・・様に感じた 「こっちからブン投げてやるまでよォ!!」 「!!」 明らかに短剣が届く間合いではなかった、が、エルギールの剣は鋼線で接続されたいくつかの節に別れ、異様な動きでもって華墨の左腕に巻き付いたのだ。食い込んだ刃が、華墨の人工皮膚を・・・裂く 「くそっ!!」 鋼鉄の毒蛇に腕を拘束されたまま切り込む華墨。だが、引き手を殺されたへたれた斬撃は、あっさりとエルギールの腕甲でいなされ、挙句そのまま首を掴まれる (・・・ぐっ!) くぐもった呻きが漏れる。それは人間的な条件反射だが、神姫が「人がましく」振舞う為に動きの基礎に組み込まれている 「けだものを捕らえるには罠を使うでしょう?アタシはその罠。さぁ、ホントのアタシのフルコンボってやつを見せたげるわ!!」 首を掴んだ左手が捻られる、同時に右足が払われ、左腕の拘束を引き外す動きでそのまま吊り上げられる (これが・・・!?) 「まずは天(転)」 異様な体勢で転ばされ、なんとか残った右腕で受身を試みる 「間に人(刃)」 ぞぶりだかどすだかいう様な汁っぽい音と共に、引き抜かれ空を舞っていた刃が右腕に突き刺さる たまらず、そのまま顔面から地に倒れ付す華墨。打撃系の衝撃が、装甲ごしにでも強烈なダメージを全身に及ぼした 「最期は地に血の花を咲かせて逝きなさいな!アンタの名前に相応しい幕切れじゃない!!」 エルギールの哄笑、無理矢理体を起こそうとする華墨だが、最早戦闘能力が無きに等しいのはいかなる目で見ても明白だ (立ち上がる・・・ちから・・・) 武士が何かを叫んでいた、残念ながら華墨には何を言っているのか全く判らなかったが・・・ (ここで立ち上がる・・・ちからが・・・) だが、そんな力は華墨の中には無かった。愛も、怒りも、不屈の意思も、未だ華墨は本当の意味で理解など出来て居なかった 虚ろに過ぎるジャッジのマシンボイスを、ヴァーチャルスペースに全く意識があるままに、華墨は聞いていた 「華墨・・・負けちまったのか・・・?」 武士は腰を浮かせて、呆然とディスプレイを見ていた その肩に琥珀の小さな、冷たい手が掛かる迄、武士は彼女が入ってきた事にすら気付いていなかった 「ね、判った?闘うってこういう事なんだよ。体はヴァーチャルでも、彼女らが感じる恐怖は本物なんだ。」 小さな、だがはっきりした声だった 「だって・・・武装神姫って、バトルする為に創られたんだろ?」 のろのろと首を回す武士。琥珀の、多分名前の由来なのだろう琥珀色の瞳は、感情を深い所に隠していて、思考を読み取る事は今の武士には不可能だった 「確かに彼女達は闘う為に創られた。でもね、闘争本能を持たされていても、彼女達が本当に闘いを望んでいるかどうかは判らないんじゃないかな?」 「・・・え?」 「判らない?君は彼女のマスターだけど彼女は本当の意味で『君の神姫』になっているのかな?」 「当たり前だ!神姫は登録した人間をマスターとする様に出来てるんだろ?」 語気を強める武士、だが琥珀の口調にも表情にも、僅かな変化も見られなかった 「プログラムされた知性、プログラムされた感情、なら、忠誠心だってプログラムされたものなんだろうね」 「・・・」 にこりともしない、が、別に怒りも悲嘆も、いかなる色も彼女の表情には現れないのではないかと、武士は思った 「・・・」 「プシュ」と空気の抜ける様な音がして、華墨のバトルポッドが開く ゆっくり顔を上げる華墨に一瞬目をやってから踵を返す琥珀 「じゃ、するべき事はしたから・・・縁があったらまたね・・・」 視線だけ二人に向けて言い放つと、もうそのまま、むにむにと柔らかい足音だけ残して琥珀は去っていった 「・・・負けてしまったよ・・・マスター・・・」 「・・・あぁ・・・」 ここで取って付けた様な労いの言葉を吐く事が出来るのか?吐く資格があるのか?労ってやるべき存在?神姫は・・・? 玩具にそれをするのか?人間にそれをしないのか? 「・・・無事でよかったよ」 武士は恐ろしくばらばらな表情でようやくそれだけ吐くと、華墨を抱え上げポケットに入れ、無言でブースから出るのだった 「見事な『壁』役だったね」 「僕は厭だよ。本当はこんな役なんて」 「買って出た苦労だろう?私は何も頼んじゃいない」 「・・・・・」 「・・・君にとってはどうなんだい?」 「何がさ?」 「神姫とは高性能な知性を持った玩具なのか・・・?身長15センチの人間なのか・・・?君が佐鳴武士に叩き付けた問いについて・・・だよ」 「・・・そういう話は川原さんとでもしてなよ。帰ろうか?エルギール」 主よりも遥かに派手な神姫を肩に乗せて去る少女を見ながら、皆川はいかにも意味ありげに不気味に微笑んで見せるのだった 剣は紅い花の誇り 前へ 次へ
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武装神姫のリン 第12,5話「進化の予兆」 これは俺とリンが小さな挑戦者を迎える前日の話である。 「う~ん……これはダメか」 「ダメですねぇ」 「じゃあ、こっちは?」 「コレもちょっと違和感が…」 「あーーー これで終わりか……」 俺とリンは戦闘スタイル、技に変化をつけるべくエルゴに行ったのだが、良いものが無く結局流通向けの神姫向け装備のカタログに目を通しきってしまった… 「だめかな??」 店長が話しかけてくる。 このエルゴの品ぞろえの豊富さ(数もさることながら厳選されていて、かつ比較的リーズナブルな品)を持ってさえ解決のしようが無い。 今回のお目当ては「空戦装備」 セカンドリーグともなると空を飛べないというストラーフでは当たり前のことでさえ戦闘での不安要素になってしまう。 例えばホーミングミサイルを次々と避けるのはステップだけではどうしても限界がある。 結果、ミサイルや射撃武器を扱う「やり手」が相手の場合は5割の確率でこっちが距離を詰める前に結構なダメージを負ってしまう。 なので思い切って飛行できるパーツを追加しようと思ったんだけど…カタログにはリンの好みに合うパーツが無かった。 アーンヴァルのユニットは直線方向には絶大な推進力を誇るがどうしてもユニットが大きめになるうえ、熟練しない限り小回りは期待できない。 今までのリンのスタイルはレッグユニットのばねを生かしたステップや宙返りなどで敵を翻弄する戦い方だ。 だから空戦でも膨大な推進力が必要なわけではなく、どちらかというとジャンプを補助する瞬間的な加速だ。 なので既存のパーツでは条件に合うものが無いという現状だ。 まあ個人ディーラー系なら条件に見合ったパーツも見つかるかもしれないが、高価だし破損時の保証が無い。 保障があれば格安で修理してもらえるが、保証がないと修理でも新品の6割ほどのお金が掛かる。これはリーグで闘う上で重要だった。 「う~んなかなか無いものだね~ 普通にコレをいれば見つかると思ったんだけど…」 店長もあきらめムードだった。 俺も朝から何時間もカタログとにらめっこを続けていたためか、結構肩がこってたりする。 まあそこは今リンがほぐしてくれてるんだけど 「今回はあきらめて改めてネットで情報収集してはいかがですか?」 肩のコリをひざた足を使ってほぐしながらリンが提案する。 「まあ、しょうがないか…」 そうしてエルゴを後にした。 とソコに電話が。表示を見ると係長と出ている。今日は休みなんだけどな。と思いつつ通話ボタンを押した。 「はい、藤堂です。」 「お、今日は早いな。」 「用件はなんでしょうか?」 「ああ、先日君が契約を取り付けた会社なんだが、君の提案したユニット内部のパーツだけじゃなくて神姫の装備品販売も視野に入れているとことらしい。で近々もう1度君と話をしたいそうだ」 「そうですか…分かりました。どうも」 何気なく電話を切りそうになったが俺はそこでピンと来た。 「あ、すみませんけどあちらさんの会社の方がいまそっちにいたりするんでしょうかね?」 「ああ、電話じゃなくて直接ウチの来てくれたよ。で君が休みでちょっと落胆してるな」 「分かりました30分ほどで行きますので、すみませんがよろしくお願いします」 「おい、来るのか? 仕事熱心だねぇ わかった伝えておくよ」 いそいで電話を切ると俺はリンを連れて走り出した。 そうしてすぐさま家に帰って、スーパーに出かけてる茉莉とティアにメモを残し、スーツに着替えてリンにはフォーマルっぽい服を着せて愛車を駆って会社へ向かった。 高速を使って会社へは20分ほどで到着。 そして俺は取引先にあるプランを持ちかける。 それは「島田重工製MMSの強化ユニット販売」だった。 具体的にはアーンヴァルとストラーフに一番効果の出る強化ユニットを製造し島田重工のライセンスをもらって販売するというわけだ。 島田重工の承認があればかなり大規模な展開が可能である。たしかに承認を取り付けるのは難しいと思うができればそれは大きな力になる。 強化ユニットの案はかなりの数が頭の中にあった。 というのもバトルをはじめてからというもの、エルゴに行く前から量販店では必ずリンに合うパーツを探すことを日課としていたためだった。 まあ捜索の結果は毎回散々だったけど… この強化ユニットのプランを取引先も善処するということで今日は話を終えた。 その数日後、小さな挑戦者たちに初めて「烈空」を破られてしまった俺たちはトレーニングに励んでいた。 リンに向かって無数のミサイルが飛来する。 しかしリンは銃はおろかナイフ1本でさえ持っていない。 「そこ、バックステップから跳躍!」 「はい!」 「ランダムに連続ステップ!」 「!」 「そこだ、さいたまっは!!」 「ええぃい!!」 ディスプレイ上にはミサイルの着弾ギリギリから地面を滑るかの様に移動するリンの姿。ミサイルは誘導が切れて地面に着弾。次々と誘爆していった。 そうだ、次に俺たちが目指したのはあるアーケードゲームのテクニック。 その名も「さいたまっは」 詳しい説明は割愛しようw 現状の装備で敵のミサイル等の誘導の高い攻撃をできるだけ回避するために会得した技術だ。 まあこれはバーチャル限定なんだけど…セカンドなら通用すると思う。 そこに電話が、相手は取引先 「もしもし、藤堂ですが…」 「休暇中にいきなりですみません。」 「いえいえ、で話とは?」 「あの件なんですが…話はけっこうすんありと行きまして、島田重工さんはトライアルにあなたの神姫を使いたいそうです。」 「な、本当ですか?」 「はい、なんでも強化パーツは島田さん所でも近々プランを立ち上げようとしていた所だったらしいです。で強化のコンセプトもほぼ同じらしくトライアルで結果が出せれば藤堂さんのプランをそのまま採用するとのことです」 「分かりました、近く返答をしますと伝えてください」 俺は震えを押さえて電話を切った 「マスター?」 俺の様子を不思議に思ったリンが首をかしげる。 俺はそんなリンをいきなり抱きしめた。 「ちょっ、い、いきなりはダメですぅ」 「すまない、舞い上がっちゃって」 「で、なんだったんですか?」 「ああ、リンにも空が飛べるようになるって」 「本当ですか! でも飛ぶだけなら…」 「安心しろ。お前…というかストラーフに合った高機動型のユニットだ。」 「でもトライアルって」 「俺はリンのことを信じてる。お前も俺を信じてくれれば必ず結果は出るさ」 「マスター」 「明日からがんばるぞ!!」 「はい!」 そうして日が暮れていく中を俺はリン肩に乗せて歩く。 しかしそのパーツを別の場所で使うことになるとは、俺たちはそのときは全く考えもしなかったのだ。 燐の13 「進攻」
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「…見たトコバッテリー切れだな。一応ちまちま充電した形跡はあるが、満充電まではしてないね。おおかた古い型式のクレイドル使ってたんだろうさ。」 ホビーショップ『165-DIVISION』。 中央線沿線でありながら、イマイチ開発が行き届いていない某駅の南口の古いビルの地下にその店を構える、武装神姫中心のダーク系ショップだ。 大して広くも無い店の中は壁から床から真っ黒に塗られ、時々返り血を模したものか真っ赤な塗料をブチ撒けてある。 商品にしても、これまた隅から隅まで店オリジナルと思しきオノだ鉈だチェーンソーだスパイク付き首輪だ(しかも全てご丁寧に返り血ペイント付き)と、アングラ系アクセサリーで満載。 それも全てが神姫向けだというのだから呆れるというか徹底しているというか。 ……まぁよく見れば正規部品も半々ぐらい置いてあるので、一般客も考慮はしてるんだろうが。 これで実は公式公認店舗なんだという。 入り口には蜘蛛の巣やらドクロやらのステッカーに混じって、公式小売店舗を示すラベルが燦然と浮いていた。 なんでも秋葉原の専門店や、その筋じゃ有名なコギトだかエルゴだかいうホビーショップに比べれば規模は小さいものの、そこそこのバトルスペースまで確保しているってんだから驚きだ。 …一体どこにそんな金があったのやら… そして目の前では、カウンター越しにオーナー兼店主である高校時代の友人がこっちをジト目で睨んでいた。 片目に刀傷みたいな珍妙なメイク。服のあらゆる所にチェーンだのリベットだのじゃらじゃらつけたその姿は一種異様で、当時の真面目そうな雰囲気はカケラも残っちゃいなかったが。 「…で、慎。十年ぶりの再会だっつのに、挨拶もそこそこに「神姫直せ」てのはいくらなんでも酷くない?しかも営業時間外だぜ?」 「……あぁ。悪かった。スマンな縁遠。」 俺のあんまりといえばあんまりな返しに、友人…縁遠は溜息をついて苦笑した。 「まぁキミらしいっちゃらしいけどさ。とりあえずあの子だったら大丈夫だよ。中途半端な充電繰り返したせいで電池ヘタってただけだと思うから。」 当時から変わらずこっち方面の腕は確かなようだ。見た目はどうあれ、専門ショップを開いているのは伊達じゃないらしい。 「あとは…ホコリとかで結構汚れていたからクリーニングしてあげて、新しい電池に換えてきちんと充電してあげれば問題はないよ。…それで、こっから本題なんだけどさ。」 来た。握った手に嫌な汗を感じる。 「あの子はキミの神姫じゃないな?どこで拾った?」 縁遠はまっすぐにこっちを見た。 そこだけは昔と変わらない、澄んだ目をしていた。 「…実はな」 ここで俺は、サムライに逢ってからの事を包み隠さず話した。 そして、一つの頼み事も。 「……そりゃ本気で言ってんの?」 「冗談で言えるかこんなこと。実際、お前くらいしか頼れないんだよ。」 しばし睨み合い。 最初に目線を外したのは縁遠だった。 「わぁかったよ頑固モノ。できる範囲でやってやるさ。」 「……済まない。」 「でも、僕ができる事は調べるだけだ。そっから先は関与しない。いいね?」 「ああ。」 …と、一息ついたら腹が鳴った。 そういや晩飯食ってなかったなぁ… 「飯も食わずに来たのか。」 「うっせーよ笑うな。」 「まぁちょっと待ってな…ドリュー、ステーシー、お茶ー」 縁遠が呼ぶと、カウンターの奥の方からかたかたと…紅茶とスコーンを持った神姫が二体出てきた。 片っぽは浩子サンのモモコと同じゾンビ型。 もう片っぽは、ゾンビ型と同時に発売されたという処刑人型だ。 ゾンビ型同様ビジュアル面での問題があり、全くと言っていいほど出回らなかったという。 …こうもちょくちょく見かけるんじゃ、レアリティもクソもないんだがな。 店の雰囲気にやたらマッチした二体は、ゾンビ型の『ステーシー』は縁遠へ。処刑人型の『ドリュー』は俺の方へと背中につけた大きな腕で、器用にお茶の準備をした。 店の雰囲気にまるで合わない、上品なティーカップの中身を一口すする。美味い。 一応礼を言うとドリューは照れたのか、頭につけたホッケーマスクを目深に被って、ギギギだかゲゲゲだか金属を擦り合わせたみたいな音を立てた。 ……やっぱり笑ってんだろうかコレは。 「どうだ、可愛いだろ?」 カカカカカと笑うステーシーを前に、心底得意げに言う縁遠。 …すまん。やっぱ俺にはよく解らん。 その後、サムライの処置が一通り終わる頃には終電も過ぎ。 おまけに「遅ればせながら開店祝いだー!」とか喚く縁遠にしょっ引かれて、朝まで飲むハメになる。 まぁ久々に会ったことには違いないので、なんだかんだで日が昇るまで飲んで語り明かした。 翌朝。調べがついたら連絡するというので、俺はサムライと充電用クレイドルを持ち家へ帰った。 …ちなみに言うまでも無く、補修代及びクレイドル代はしっかり取られたが。商売人め。 --- 「……ん?」 「お、起きたか。どっか痛いとことか動ないとこむぐゃ」 問答無用で蹴られた。 「いきなり何しやが…!」 「なんで助けた。」 硬い口調だった。……まぁ当然か。 「今までだってアタシ一人でやってきたんだ。いつでも野たれ死ぬ覚悟くらいはあった!手前ぇなんぞにお情けもらう謂れは…!」 「だったら俺の前で倒れんじゃねぇよ。」 今度はサムライが黙った。 「…俺はな。お前さんがどこの誰かは知らんし、どこで野たれ死のうが知ったこっちゃねぇさ。」 「………」 「でもな。助けられんのが嫌なら俺の見てる前で倒れんな。目の前で死なれたりしちゃ寝覚めが悪ぃっつーか、飯がマズくなるんだよ。」 「………」 お互い黙り込む。沈黙が痛い。 「……ンだよ。なんか言えよ。」 「偽善者。」 「否定はしねぇ。」 「何様だってんだ。」 「俺様だ。文句あるか。」 「馬鹿だろ手前ぇ。」 「男は大体、馬鹿なモンだ。」 「青瓢箪。」 「職業病だ。」 「唐変木。」 「それがどうした。」 「甲斐性なし。」 「…関係ねぇだろ。」 「種無しカボチャ。」 「ぶっ壊すぞガラクタ!」 また沈黙。 そして、サムライは堪え切れずに吹き出しやがった。 「………くっせぇ台詞。」 「…………うっせ。笑うな。」 何故か笑うサムライに、耳まで真っ赤になった俺がいた。 ……多分これが一生の不覚ってやつなんだろうか。 エピローグへ
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第09話 「友人」 草リーグでの初陣を勝利で飾ってから約半年。 俺とルーシーは3rd・2ndと公式順位を上げて行き、いつの間にやら最高ランクの1stリーグに籍を置いていた。 フィールドの状況と相手の能力を早い段階で把握するルーシーの戦術が功を成したおかげで、とんとん拍子の三拍子…というほど簡単ではなかったにせよ、デビュー半年で1stというのはかなり早いそうだ。 まぁ世の中には、たった3ヵ月で1st入りしたっていう鶴畑コンツェルンの次男坊みたいなのもいる。 俺自身は戦った事もないし、彼の試合も見た事がないのでどんな人間かは知らないが……さぞ凄腕なんだろう。 神姫の世界は広いぜ。 正直そう真面目に取り組んでいたわけでもない俺みたいなのがこんな上位にいていいんだろうかと思う気持ちが大半なんだが……ここは相棒の頑張りに対する正統な見返りってもんだろうと納得してる。 で、今日も今日とて近所の中級センターに足を運んだのだが…… 「んおぉう!? そこにいるのは我が盟友ではないかッ!」 「よう上等兵」 「ぅワガハイは大佐であるッ! 勝手に降格するなァッ!」 この男は大佐和軍治(おおさわ・ぐんじ)…記念すべき(?)俺たちの初戦の相手。 どこぞの大学で『ミリタリー研究会』の会長をしているらしく、あだ名は「大佐(たいさ)」だそうな。 相変わらず地味なんだかカラフルなんだか解らん服装に加えてバカ声張り上げるもんだから目立つこと目立つこと。 「まったく……同期の桜たる貴様でなければ上官侮辱罪で投獄しておるところだぞッ!」 『お前は同期でもないし上官でもない』というお約束のツッコミはしない。 この半年でツッコミ疲れたから。 「しかしいつも思う事ではあるが、我が初戦の相手がいまや押しも押されぬ1stリーガーとは、ワガハイも実に鼻が高い!」 俺とまったく同じ日に神姫デビューしたコイツは、今も草リーグや3rdリーグにいる。 理由は……まぁ色々と。 別に俺自身、高いリーグに進むのがエラいとも思っちゃいないし、何より本人が楽しそうだからいいけどな。 「B3も久しぶり」 「サー・イエス・サー」 俺の言葉に反応し、大佐和の肩の上でビシッと敬礼したのはヴァッフェバニーのB3(ビー・キューブ)。 ミリタリーマニアなマスターに倣ってか、口調や態度は軍人そのものって感じだ。 「うむ、久しく貴様の顔も見ていなかったからな。 近々救援物資を届けてやろうと思っていた所だ」 「また人ン家で酒盛りする気か? 勘弁してくれ」 以前、大佐和は『救援物資の配給と戦略・戦術会議』と称して俺の家に酒とつまみを大量に持ち込んだ事がある。 まったく、大学生の宴会好きに付き合わされるのはもうこりごりだ。 「何を言うか、大体貴様の生活は不健康に過ぎる! 部下の管理は上官の務めであるからなッ!」 「一応遼平さんの生活は私が管理しているんですが」 ポツリと呟くルーシー。 『会議』の後の惨状を思い出したのか頬が引きつっていたりする。 ……ハタチも過ぎた男2人が、神姫に怒鳴られながら二日酔いの頭を抱えてデリバリーのピザやコンビニ弁当、レトルト・ジャンクフードの食器に包装、ビールやワインの空き缶、空き瓶を片っ端から掃除する姿というのは、正直言って人様に見せられたもんじゃなかった。 「ンむぅ……おおそうだ! 今日は貴様に折り入って頼みがある!」 その時の剣幕を思い出したのか、大佐和はあからさま話題を変えてきた。 「実はワガハイの大学に『ボードゲーム愛好会』なる組織が存在する。 まぁ常に最前線で剣林弾雨を切り抜けるワガハイらから見れば、所詮は盤上での不健康な遊戯に過ぎん。 それゆえ前々から意見の衝突はあったのだが……最近は連中も武装神姫に傾倒し始めたようで、何かにつけてワガハイらに絡んでくる始末」 相手の事は知らんが、性格から考えて積極的にカラんでるのは多分コイツの方だろう。 「人様に迷惑かけるなよ三等兵」 「ワガハイ悪者ッ!? というか大佐だと言っておろうが!」 「あー悪い悪い階級とかそういうの疎くてなぁ」 「それはともかく……そういう訳なので、僅かでも勝率を上げる為のアドバイスなどくれると助かるのだが」 「後先考えない特攻精神を抑えるだけで、勝率はだいぶ上がると思いますよ?」 ルーシーの言葉に、大佐和は「何の事だか解らない」という顔をする。 「あー……お前って格闘ゲームやると必殺技だけ連発する系だろ」 「ンなぁにをアタリマエの事を。 最高の一撃で最大のダメージを与え敵を屠る! これぞ大和男子(やまとおのこ)の魂というものであろうがッ!」 「だからダメなんだっつの。 黙って見てりゃ銃もミサイルもバカスカ撃てるだけ撃ちまくるし、少しは弾数とかスタミナ配分とかペース配分とか」 「たわけッ! 弾もスタミナも切れる前に倒してしまえば事は済む! 故にペース配分などワガハイ的には不要ッ!」 「倒せてねぇからアドバイスしろったの寝言かコラ」 「遼平さん、どうどう」 ルーシーの言葉に、少しクールダウン。 ……ったく、コイツの大鑑巨砲主義は何とかならないのか。 話は戻るが、大佐和が勝てない理由は正にこれ。 デビュー以来まったく変わらない特攻スタイル……何しろ、しばらく隠れたり逃げ回ったりしてれば勝手に弾切れ起こして接近戦しか出来なくなる。 そうなったらこっちの飛び道具を撃ち込んでKOってなもんだから、今じゃデビューしたての中学生にすらボロ負けする始末。 これで自分の戦術に問題があると気づく素振りすらないんだからどうにもならない。 「相手を見てからアレコレ戦法を変えるなど卑怯奇天烈摩訶不思議! 真の戦士、真の勇者とは、けして己の信念を曲げぬ者にこそ与えられる尊称なのだッ! 違うかァB3ッ!?」 「サー、コマンダー」 「B3、お前アレだぞ? 自分の主人だから仕方ないのかも知れんが、世の中には『言ってやる優しさ』ってのもあるぞ?」 「仕方ないとはナニゴトかっ!?」 ふと見れば、周囲のお客さんたちがこっちを見てくすくす笑ってる。 違います。 僕ら芸人じゃありません。 アンコールとか言われても困ります。 ちなみにルーシーはあまりの羞恥に耐えかねて俺の服の中に入ってしまっている。 ……マスターを見捨てて逃げるなよ。 前話「初戦」へ 『不良品』トップページへ 次話「予約」へ
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ジャンル オリジナル タイトル HG魔改造ポリビニル少年 アーティスト IOSYS TRAX(D.watt with さきぴょ) コレオグラファー SOLID CUBE BPM (140) 解禁方法 2023/07/21 追加配信2024/05/07 CONNECT譜面追加 詳細 難易度 楽曲Lv ノーツ数 STANDARD 5 177 EXPERT 10 228 ULTIMATE 13 303 MANIAC - - CONNECT 44 303 「グルーヴコースター3 LINK FEVER」より移植。 「IOSYS TRAX」は東方アレンジ等で活躍する同人サークル「IOSYS」所属の D.wattが代表を務めるクラブトラックレーベルの名称。 グルーヴコースターEX収録「DX超性能フルメタル少女」の続編曲にあたるパーティミュージックである。 「どんつくどんつくどんつく・・・」と続く歌詞とリズムが特徴。 ジャケットの男の子は「ポリビニルどんつくくん」。 歌詞内の"お姉ちゃん"とは「DX超性能フルメタル少女」のジャケットを飾る 「フルメタルずんど子ちゃん」の事を指しており、公式で姉弟設定が存在する(ソース)。 攻略等 動画 ULTIMATE(ALL PERFECT) EXPERT(ALL PERFECT) STANDARD(ALL PERFECT)
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学校魔改造計画とは YUKによって提案された、学校生活が楽しくなるように様々な施設を作り置いていく計画のこと。 作った施設に思い入れのあるキャラクター達の記憶を元に、雫世界に新しいリフレクターが来たので、物語が進む重要な目標となった。 施設について 作った施設は校庭・中庭の決められた場所に配置できる。配置した施設はキャラクター全員のステータスを強化する効果を持つ。さらに特定の施設はセットで置くことでステータス上昇にボーナスがかかる、重要な要素。 施設をレベルアップさせることで新たなステータス上昇効果が追加される。既にあるステータス上昇効果については、効果の高いものに強化される。(HP上昇・微とHP上昇・小の場合、小のみの効果に。) 施設にアクセスして、効果の適用をON/OFF切り替えられる施設もある。このタイプの施設には、”特定能力を強化する代わりに別の能力が下がる”といったデメリット効果を持ち合わせるものも存在する。 アイテム消費によって効果を発揮する施設は、次回のココロトープ探索時に効果を発揮し、学校に戻ってくると効果を失う。 自販機やたこ焼き屋などで実際に買い物ができたり、ベッドで好きな時間まで寝るなどのユニークな機能を持つ施設も。ホモ達の好きな施設を配置し、学校生活を楽しもう。 施設にはそれぞれS・M・Lの大きさがある。施設の配置場所にも広さが設定されている。Lサイズの大きさの設置場所には、M・Sサイズの大きさの施設も設置できるが、狭い場所に大きな施設を置くことはできない。 施設レベル3・4の強化には佳作・傑作が付いた素材が必要。素材作成時に、アイテム本質効果向上のユニット効果や、工作系タレントスキル「本質効果向上」持ちのキャラで工作すると付けられる。 建築施設に対して設置場所が足りていないので、現状施設全部を設置することができない。悲しいなぁ 素材を取る場所については、アイテムほかんこぉ^~を参照オナシャス! 一覧 サイズS 学習机セット カプセルトイ ビーチチェア 石灯籠 木人 野外用シャワー アサガオの花壇 宇宙服 天体望遠鏡 レトロな街燈 ビーチチェア(魔改造) サイズM 海の家 自販機コーナー たこ焼きの屋台 キャンプファイヤー 花畑のベッド 射的の屋台 風力発電機 井戸 たんぼ 動物の乗り物 ブランコ 笹と短冊 りんご飴の屋台 商店街ゲート 同人即売会ブース 星と月のベッド ひまわりの花壇 金魚すくいの屋台 大きなぬいぐるみ 野外ミニシアター グランドピアノ 動物の乗り物(魔改造) サイズL シンボルツリー カフェスペース 駅のホーム テント お社 コンテナ キャンプセット ロケット 縁側のある部屋 屋外コンサート会場 その他 プール風呂 施設一覧 テンプレ + ... サイズ 施設名 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 Lv.2 ×3 Lv.3 ×5+佳作×3+佳作 Lv.4 ×7+傑作×5+傑作 サイズS 学習机セット 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 状態異常耐性・小 丈夫な布×2 Lv.2 攻撃力上昇・微 木の板×3 Lv.3 状態異常耐性・中 木の板×5+佳作万能ネジ×3+佳作 Lv.4 衝突属性攻撃力上昇・微 木の板×7+傑作万能ネジ×5+傑作 学習机のデートイベントは、日向に配置すると青空教室のような感覚を味わえる。ちなみに、雨天決行である。その日の天候には注意しよう! RNさんがHSZKさんに勉強してもらうために作った施設。学校の机と椅子が2つずつ、向かい合うようにくっつけて置かれている。でも、真夏の雫世界で青空教室は暑くて集中できないと思うんですけど…実際、勉強時間は増えていない気がするとRNさん談。まぁ、教室内より外の方がいろんな施設とかレズ達からのデートのお誘いとか誘惑が多いし、気が散るのも多少はね? ビーチチェア 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 防御力上昇・小 木の板×2丈夫な布×1 Lv.2 HP上昇・微 丈夫な布×3 Lv.3 防御力上昇・中 丈夫な布×5+佳作強化繊維×3+佳作 Lv.4 HP上昇・小 丈夫な布×7+傑作強化繊維×5+傑作 南の島をイメージしたビーチチェア2つとビーチパラソル。あと、机には飲み物が置かれている。こんなところでHSZKさんが横になってたらレズ達からのナンパが絶えなさそう。YUK曰く、飲み物はちょっと失敗だけど、こういうのは気分が大事だから、多少はね?との事。 木人 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 戦闘訓練 木の板×1(木片)×2 Lv.2 攻撃力上昇・微 木の板×3 Lv.3 与ダメージ上昇・微 木の板×5+佳作強化木材×3+佳作 Lv.4 与ダメージ上昇・微 木の板×7+傑作強化木材×5+傑作 Lv.1の戦闘訓練は、木人にアクセスして戦闘訓練を受け、戦闘に勝利するとエーテルタイド習得可能。 カンフー映画の修行シーンで使われるやつ。飛び出た棒(意味深)を人の手に見立てて、型の練習をする。YUKやFMOの顔を貼り付けたらより熱心に練習できそう。 アサガオの花壇 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 ギア強化攻撃力・中 瑠璃色の貝×1石ブロック×1 Lv.2 攻撃力上昇・微 石ブロック×3 Lv.3 ギア強化攻撃力・大 石ブロック×5+佳作強化石材×3+佳作 Lv.4 防御力上昇・微 石ブロック×7+傑作強化石材×5+傑作 AO達がたんさく…(デケデケ)中に拾ったアサガオの種を植え付けを行う♂したもの。RNさんはグリーンカーテンの実験用に育てているみたいだが、大きさが足りないせいかあまり涼しくはならないらしい。こころのザーメンかけたら大きくなりそう。 天体望遠鏡 効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 ノックダウン蓄積値上昇/耐性低下・大 レアレンズ×1エーテル合金×1ガラス板×1 Lv.2 攻撃力上昇・微 ガラス板×3 Lv.3 ノックダウン蓄積値上昇/耐性低下・特大 ガラス板×5+佳作万能ネジ×3+佳作 Lv.4 防御力上昇・微 ガラス板×7+傑作万能ネジ×5+傑作 本格的な天体望遠鏡。この施設がきっかけでRNさんのココロトープが現れた。YUKが、よく屋上で星を見てるRNが喜ぶかなと思って提案したらしい。恋人の鑑がこの野郎…YUKが星に興味がある理由を考えると涙がで…出ますよ… YUKすき 天体望遠鏡で太陽を見させる カプセルトイ コインを消費 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 経験値上昇・小 開かずの缶詰×1エーテル合金×1ガラス板×1 Lv.2 インファイト防御上昇・微 ガラス板×3 Lv.3 攻撃力上昇・微 ガラス板×5+佳作万能ネジ×3+佳作 Lv.4 経験値上昇・中 ガラス板×7+傑作万能ネジ×5+傑作 ゲーセンとかショッピングモールとかに置いてある、ガシャポン。景品の紹介の画像にはモザイクがかけられている。HSZKさんは次回食事大盛り券を当てたことがある。割と大当たり確率はしょっぱいみたい。YUKをカプセルに閉じ込めて景品にしよう欲しい景品がある時はKRR様にお願いしよう!みょんみょんみょん…YUKはお金がすぐに無くなるけど、カプセルを開ける瞬間のワクワクには抗えないと言っている。 石灯籠 施設効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 与ダメージ上昇/被ダメージ上昇・大 燃え尽きない炭×1石ブロック×1 Lv.2 クリティカルダメージ上昇・微 固形燃料×3 Lv.3 与ダメージ上昇/被ダメージ上昇・特大 固形燃料×5+佳作強化石材×3+佳作 Lv.4 クリティカルダメージ上昇・小 固形燃料×7+傑作強化石材×5+傑作 火を灯すとぼんやり光る灯籠。構造は上から宝珠、笠、火袋、中台、竿♂、基礎の部分から成る。火袋の中に蜂が巣を作ってたりするので、手を突っ込むのは、やめようね!KKRが昔住んでいた田舎の家の周りに沢山置いてあって、お祭りになると火が灯って綺麗だったらしい。 屋外用シャワー 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 回復時回復・小 くじらの置物×1強化木材×1ガラス板×1 Lv.2 防御力上昇・微 ガラス板×3 Lv.3 回復時回復・中 ガラス板×5+佳作強化木材×3+佳作 Lv.4 被ダメージ減少・微 ガラス板×7+傑作強化木材×5+傑作 回復時回復は、回復行動時に追加で回復量が増す YMD虐施設海辺とかにある屋外用のシャワー。一番上にはクジラの置物も。真夏の汗もここで流せばサッパリ。KKRは洗い流しても臭そう水の勢いはかなり強いので、扱いには気をつけよう!とHOR談。 宇宙服 施設効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 インファイト時与ダメージ増加リキャスト時間 防御力低下・大 光沢フレーム×1ガラス生地の布×1強化繊維×1万能ネジ×1 Lv.2 インファイト攻撃上昇・微 ガラス板×3 Lv.3 インファイト時与ダメージ増加リキャスト時間 防御力低下・特大 ガラス板×5+佳作電気回路×3+佳作 Lv.4 回復時回復・微 ガラス板×7+傑作電気回路×5+傑作 宇宙空間での活動を可能にする服。YMDさんは、宇宙服を着なくても宇宙空間で活動できるのよね?色々な機能を備えている代わりに、かなり重いらしく、支えなしで着たらきっと後ろにひっくり返るだろうとMO姉は言っている。YUKすき ひっくり返したまま真夏の炎天下で放置した レトロな街燈 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 防御力上昇・中 レトロなランプ×1固形燃料×1ガラス板×1 Lv.2 インファイト攻撃上昇・微 ガラス板×3 Lv.3 防御力上昇・大 ガラス板×5+佳作万能ネジ×3+佳作 Lv.4 回復時回復・微 ガラス板×7+傑作万能ネジ×5+傑作 手動でお前の街燈に火を灯す♂古風な街燈。UTも古い本の中でしか見たこと無いが、見つめているとどこか懐かしい気分になるとの事。 ビーチチェア(魔改造) 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 経験値上昇・微 丈夫な布×2 Lv.2 防御力上昇・微 丈夫な布×3 Lv.3 経験値上昇・小 丈夫な布×5+佳作強化繊維×3+佳作 Lv.4 被ダメージ減少・微 丈夫な布×7+傑作強化繊維×5+傑作 DLC限定設備。ビーチチェアの隣に並べて夏気分の写真を撮ることができる。 錬金釜 DLC限定ダンジョンのギミック解除に使用する。 施設レベル 設置効果 必要素材量 設置 錬金釜 うに×2ぷにぷに玉×2 Lv.2 封鎖解除 木の板×1 Lv.2 敵索敵範囲縮小 焔の黒砂×5 Lv.2 採取ポイント増加 マジカルアックス×5 Lv.2 移動ギミック追加 たちまち除草剤×10 Lv.3 封鎖解除 ぷにゼリー×5 Lv.3 敵索敵範囲縮小 一太刀ノコギリ×15 Lv.3 採取ポイント増加 強化木材×15 Lv.3 移動ギミック追加 電気回路×15 Lv.MAX 封鎖解除 ドンケルハイト×5 Lv.MAX 敵索敵範囲縮小 おかたづけモップ×20 Lv.MAX 採取ポイント追加 ハデス弁当×20 Lv.MAX 移動ギミック追加 星砕き×20 サイズM 海の家 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 攻撃力上昇・微 破れたすだれ×2木の板×1 Lv.2 インファイト攻撃上昇・微 木の板×3 Lv.3 防御力上昇・微 木の板×5+佳作強化繊維×3+佳作 Lv.4 e/s加速度上昇・微 木の板×7+傑作強化繊維×5+傑作 秘密基地を作る目的で作った施設。なぜか海の家みたいになってしまった。かき氷ののぼりやシロップが置かれている。KKRはみんなでかき氷を食べられるからという理由で、こっちの方がお気に入りのようだ。 自販機コーナー 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 交換→ウルオスウォーター ジュースサンプル×1エーテル合金×1 Lv.2 HP上昇・微 エーテル合金×3 Lv.3 e/s加速度上昇・微 エーテル合金×5+佳作七色ペンキ×3+佳作 Lv.4 HP上昇・小 エーテル合金×7+傑作七色ペンキ×5+傑作 好きな時に飲み物やハンバーガーや食べ物等が買える自販機。HNKとのデートイベントは必見見てたらパンツ交換したくなるHNKもいつでも冷えた飲み物が飲めるのは嬉しく思っており、ハンバーガーの自販機があることに驚いていた。校舎内の自販機にも飲み物はありますよね? たこ焼きの屋 縁日利用札交換 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 交換→たこ焼き 可燃ガスボンベ×1木の板×1丈夫な布×1 Lv.2 防御力上昇・微 固形燃料×3 Lv.3 たこ焼き交換料増加っぽい 固形燃料×5+佳作七色ペンキ×3+佳作 Lv.4 貫通属性攻撃上昇・微 固形燃料×7+傑作七色ペンキ×5+傑作 お祭りといえばこれ、というぐらい定番の屋台。ただし、中の具材はタコのような食感のナニカらしい。エリスロくんかな?SHさんもタコパの経験があるらしい。屋台には「星の宮名物」や「学校の風物詩」と書いてある。味の種類は、明太子、ねぎ、チーズ、天かすがある。生地をひっくり返すのには、結構コツがいるのです、とKKRが言っている。 キャンプファイヤー 固形燃料消費 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 回復時回復・中 木彫りの人形×1燃え尽きない炭×1木の板×2 Lv.2 HP上昇・微 固形燃料×3 Lv.3 インファイト攻撃上昇・微 固形燃料×5+佳作+強化木材×3佳作 Lv.4 HP上昇・小 固形燃料×7+傑作強化木材×5+傑作 木を積み上げて作ったキャンプファイヤー。なんで材料に木彫りの人形を…?YUKとFMOをぶち込んで悲鳴を聞きながら眺めていたいHNK曰く、いつか作ってみたいと思っていたが、まさか学校で作るとは思ってなく、元の世界なら絶対に怒られていただろうとの事。 花畑のベッド 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 休憩好きな時間まで休憩(意味深)できる 寄せ集めたブーケベッドの部品木の板×1丈夫な布×1 Lv.2 ドロップ率上昇・微 木の板×3 Lv.3 経験値上昇・微 木の板×5+佳作強化繊維×3+佳作 Lv.4 ドロップ率上昇・小 木の板×7+傑作強化繊維×5+傑作 自販機ルームの前に設置することができ野外プレイを楽しめる。 花びらがハートマークになっていて、花はコスモスの想定らしい。 お花散りばめたベッド。HSZKさんはここでレズ達のお花も散らしてそうSHさんはHSZKさんとの為にベッドメイクを覚えたそうなので、散りばめたお花が崩れてもお任せください!と言っている。 射的の屋台 施設効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 状態異常付与確率 効果時間上昇状態異常耐性低下・大 カラフルチョーク×1木の板×1丈夫な布×1七色ペンキ×1 Lv.2 攻撃力上昇・微 丈夫な布×3 Lv.3 状態異常付与確率 効果時間上昇状態異常耐性低下・特大 丈夫な布×5+佳作七色ペンキ×3+佳作 Lv.4 クリティカル率上昇・微 丈夫な布×7+傑作七色ペンキ×5+傑作 縁日でよく見る屋台。HSZKさんの射的(意味深)の施設SHさんとのデートイベントは必見。現実の屋台では、景品を打ち落とすと、それがもらえる。ここのホモ達にとっては絶好のパンチラ施設商品を打ち落とすのはなかなか難しく、熱中してお金を使いすぎないように気をつけないといけない、とSHさん談。 風力発電機 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 e/s加速度上昇・中 折れたプロペラ×1万能ネジ×1エーテル合金×1 Lv.2 防御力上昇・微 エーテル合金×3 Lv.3 e/s加速度上昇・大 エーテル合金×5+佳作万能ネジ×3+佳作 Lv.4 攻撃力上昇・微 エーテル合金×7+傑作万能ネジ×5+傑作 万が一学校が停電した時の為に作った風力発電機。これで電気については一安心らしい。YMDが学校の地下で発電してる説真っ暗なのが怖いわけではないとRNさんが言っている。RNさんを煽るメスガキHSZKさんは必見。 井戸 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 攻撃力上昇・中 苔むした瓦強化木材×1 Lv.2 クリティカル率上昇・微 石ブロック×3 Lv.3 攻撃力上昇・大 石ブロック×5+佳作強化石材×3+佳作 Lv.4 防御力上昇・微 石ブロック×7+傑作強化石材×5+傑作 たんぼと一緒に配置するとたんぼの生産能力を上げられる。 KRRの丸くて穴の空いたもののお願いで作った施設。水を汲むための施設。古びた石でできていて、怪談に出てきそうな雰囲気だから肝試しには持ってこいとKRR談。怖がるRNさんとメスガキHSZKさんのイベントは良いぞ。なお、最近の井戸は石や木で作られていないし、管から水を汲み上げるポンプ式になっている。 たんぼ 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 稲作稲を育てて、輝く稲穂を収穫可能 輝く稲穂×1魔力の水丈夫な布×1 Lv.2 回復量上昇・微 石ブロック×3 Lv.3 回復時回復・微 石ブロック×5+佳作強化石材×3+佳作 Lv.4 回復量上昇・上 石ブロック×7+傑作強化石材×5+傑作 お米をいっぱい食べる為に作ったたんぼ。烏よけの案山子が立っている。YUKすき 案山子のかわりにYUKを縛り付けて立たせたKKRもこれがあれば山盛りのご飯をいっぱい食べられて、お米のことを思えば稲作も頑張れると言っている。この大きさじゃ足りなさそう。 動物の乗り物 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 ドロップ率上昇・小 何かのハンドル×1エーテル合金×1 Lv.2 防御力上昇・微 丈夫な布×3 Lv.3 ドロップ率上昇・中 丈夫な布×5+佳作電気回路×3+佳作 Lv.4 e/s加速度上昇・微 丈夫な布×7+傑作電気回路×5+傑作 コインを入れて動かす動物の乗り物。パンダとクマ?だろうか。MO姉は昔、遊園地に行った時にHORが気に入っていたのを覚えている。また一緒に行きたいとも言っている。HORは乗り物の代わりにYMDに乗って遊んでそう ブランコ 七色ペンキ消費 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 バックアタック強化 錆びたチェーン×1万能ネジ×1木の板×1 Lv.2 防御力上昇・微 エーテル合金×3 Lv.3 HP上昇・微 エーテル合金×5+佳作強化木材×3+佳作 Lv.4 防御力上昇・上 エーテル合金×7+傑作強化木材×5+傑作 公園の遊具の主役、ブランコ。座って漕いでも立って漕ぐのも楽しいけど、勢いをつけすぎると一回転するので注意とYUK談。YUKとFMOを座らせて永遠に回し続けたい 笹と短冊 施設効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 弱点攻撃与ダメージ上昇弱点属性ダメージ時被ダメージ上昇・大 願掛けの笹×1丈夫な布×1 Lv.2 HP上昇・微 木の板×3 Lv.3 弱点攻撃与ダメージ上昇弱点属性時被ダメージ上昇・特大 木の板×5+佳作強化木材×3+佳作 Lv.4 HP上昇・小 木の板×7+傑作強化木材×5+傑作 HRHR姉妹虐待施設毎年7月7日の夜に願い事を書いた短冊を笹に吊るして星に祈る習慣のことを七夕という。織姫と彦星が1年に1度だけ出会える日。MO姉とHORも出会えました。YUKの身体にカッターで願い事を書き込んで吊るしておきたい りんご飴の屋台 縁日利用札交換 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 交換→りんご飴 機織りの機械重力リンゴ×1強化繊維×1強化木材×1 Lv.2 防御力上昇・微 丈夫な布×3 Lv.3 被ダメージ減少・小 丈夫な布×5+佳作強化木材×3+佳作 Lv.4 インファイト防御上昇・微 丈夫な布×7+傑作強化木材×5+傑作 夏祭りの美味しいものの定番。カリッとした食感とリンゴの柔らかい食感が楽しい。YUKは赤くてツヤツヤした見た目も可愛いし、いつか浴衣を着て食べ歩きしたいと言っている。YUKすき 野獣リンゴ飴を食べさせた 商店街のゲート 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 インファイト攻撃上昇・中 派手な看板×1乾かない手ぬぐい×1エーテル合金×1強化石材×1 Lv.2 攻撃力上昇・微 エーテル合金×3 Lv.3 インファイト攻撃上昇・大 エーテル合金×電気回路5+佳作×3+佳作 Lv.4 e/s加速度上昇・微 エーテル合金×7+傑作電気回路×5+傑作 残念ながら校門や水上線路の前に置くことはできない。 「ようこそ!星の宮商店街へ」と書かれた商店街のゲート。ハートの形の風船がくっついている。SHの記憶から作られたということは、SHは星の宮に住んでいたのだろうか。SHは家が商店街にあったので、これを見ると懐かしい気持ちになるらしい。商店街の左右の柱にYUKとFMOを括り付けたい 同人即売会ブース 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 クリティカル率上昇・中 誰かの同人誌×1止まった懐中時計エーテル合金×1七色ペンキ×1 Lv.2 クリティカルダメージ上昇・微 エーテル合金×3 Lv.3 クリティカル率上昇・大 エーテル合金×5+佳作七色ペンキ×3+佳作 Lv.4 与ダメージ上昇・微 エーテル合金×7+傑作七色ペンキ×5+傑作 同人誌を売るスペース。RNさんが描いた絵を見てもらえる場所の用意のために作った。おう、Y虐絵やF虐絵も描くんだよ。あくしろよRNさんもいつかは本物のイベントに参加してみたいらしい。 星と月のベッド 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 天気を晴れor曇りor雨に変えられる 星の飾り物×1ベッドの部品万能ネジ×1電気回路×1 Lv.2 経験値上昇・微 木の板×3 Lv.3 ドロップ率上昇・微 木の板×5+佳作強化繊維×3+佳作 Lv.4 経験値上昇・小 木の板×7+傑作強化繊維×5+傑作 やはり自販機部屋の前に設置することで野外プレイの見せつけが可能。 星と月の飾りをぶら下げたベッド。布団には星座がデザインされている。やっぱりHSZKさんが他のレズ達を連れ込んでイロイロする場所MO姉は星や月の飾りを見ていると不思議と心が穏やかになって眠れてしまうと言っている。睡眠薬の成分が入っているのかもしれない。YUKすき 天井にぶら下げたYUKを見ながら寝たい ひまわりの花壇 施設効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 エーテル回復速度初期値上昇加速量低下・大 光る種×1強化石材×1 Lv.2 与ダメージ上昇・微 石ブロック×3 Lv.3 エーテル回復速度初期値上昇加速量低下・特大 石ブロック×5+佳作強化石材×3+佳作 Lv.4 震動属性攻撃上昇・微 石ブロック×7+傑作強化石材×5+傑作 ひまわりを植えた花壇。HRHR姉妹が住んでいた街の近くに大きなひまわり畑があったらしい。UTとHRHR姉妹もここで出会っている。HORも夏の景色にはこれがなきゃ!と言っている。YUKとFMOとYMDを植えておきたい 金魚すくいの屋台 コイン消費 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 クリティカルダメージ上昇・大 空っぽの金魚鉢×1機織りの機械×1強化繊維×1電気回路×1 Lv.2 クリティカル率上昇・微 丈夫な布×3 Lv.3 クリティカルダメージ上昇・特大 丈夫な布×5+佳作電気回路×3+佳作 Lv.4 被ダメージ減少・微 丈夫な布×7+傑作電気回路×5+傑作 お祭りで良くある金魚すくいの屋台。”ぽい"を使って金魚を掬って、掬ったものは持ち帰ることができる。食料として持ち帰る人も屋台には「なつの思い出」と書かれている。HORはここでなら掬い放題だから、沢山練習してMO姉をびっくりさせたいらしい。 大きなぬいぐるみ 施設効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 攻撃力上昇エーテル回復速度初期値減少・大 不気味な人形×1強化繊維×1固形燃料×1 Lv.2 クリティカル率上昇・微 丈夫な布×3 Lv.3 クリティカルダメージ上昇・微 丈夫な布×5+佳作強化繊維×3+佳作 Lv.4 攻撃力上昇エーテル回復速度初期値減少・特大 丈夫な布×7+傑作強化繊維×5+傑作 とても大きく、もふもふなクマののぬいぐるみ。右手に抱えているのは鮭のぬいぐるみか。UTはこれを見つめていると、昔大切にしていたクマのぬいぐるみを思い出して、ずっと抱きついていたくなるらしい。クマのぬいぐるみに抱きついているレズ達ら可愛いから、みんなも見よう! 野外ミニシアター 施設効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 防御力上昇攻撃力低下・大 真っ白い布×1レアレンズ×1電気回路×1強化木材×1 Lv.2 回復時回復・微 丈夫な布×3 Lv.3 防御力上昇攻撃力低下・特大 丈夫な布×5+佳作電気回路×3+佳作 Lv.4 回復量上昇・微 丈夫な布×7+傑作電気回路×5+傑作 映画を見られる設備。図書室には本だけでなく、映画のディスクメディアもあったらしい。淫夢本編とか…いらっしゃらないんですか?KKRはここで映画フェスをやるのも悪くないと言っている。ネクナン様の聖痕の軌跡の映画もあるわよ〜 グランドピアノ 施設効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 攻撃力 防御力上昇HP低下・大 ピアノ線×1純白の灰×1強化木材×1強化繊維×1 Lv.2 インファイト攻撃上昇・微 エーテル合金×3 Lv.3 攻撃力 防御力上昇HP低下・特大 エーテル合金×5+佳作強化木材×3+佳作 Lv.4 インファイト防御上昇・微 エーテル合金×7+傑作強化木材×5+傑作 学校に置いてあるピアノ。透き通った音を奏でる。UTはその透き通った音は自分のような人間の心も動かしてくれる。他のみんなの心にも同じように響いているのか考えているようだ。FMOを天板と響板で挟んで、ピアノを弾く振動で悲鳴を奏でたい 動物の乗り物(魔改造) 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 ドロップ率上昇・微 木の板×2 Lv.2 攻撃力上昇・微 丈夫な布×3 Lv.3 ドロップ率上昇・小 丈夫な布×5+佳作電気回路×3+佳作 Lv.4 与ダメージ上昇・微 丈夫な布×7+傑作電気回路×5+傑作 サイズL シンボルツリー 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 e/s加速度上昇・小 神秘の苗木×1丈夫な布×1 Lv.2 クリティカル率上昇・微 木の板×3 Lv.3 ドロップ率上昇・微 木の板×7+佳作強化繊維×3+佳作 Lv.4 e/s加速度上昇・中 木の板×7+傑作強化繊維×5+傑作 大きな木。本来は植えてから何十年もかかって大きく育つのだが、想いの力ですぐにほんへに出てくる大きさに育ったらしい。想いの力ってすげー!甘い果実が実るそうなので、KKRはたまに登って食べているらしい。シンボルツリーに寄りかかっているキャラにHSZKさんが近づくと手を振ってくれる。援交の待ち合わせみたい カフェスペース 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 交換→コーヒー コーヒー×1木の板×1丈夫な布×1 Lv.2 HP上昇・微 丈夫な布×3 Lv.3 攻撃力上昇・微 丈夫な布×5+佳作万能ネジ×3+佳作 Lv.4 防御力上昇・微 丈夫な布×7+傑作万能ネジ×5+傑作 SHさんが喫茶店で働いていた思い出から作られた施設。テラス席なので、設定しているココロトープの背景を選べば映えること間違いなし。SHさんは淹れたコーヒーをここでみんなに振る舞うのが楽しみらしい。ラタンの娘はザーメンコーヒー出してきそう。 駅のホーム 施設効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 攻撃力 e/s加速度上昇防御力低下・大 穴のあいた切符×1木の板×1丈夫な布×1石ブロック×1 Lv.2 HP上昇・微 石ブロック×3 Lv.3 攻撃力 e/s加速度上昇防御力低下・特大 石ブロック×5+佳作強化石材×3+佳作 Lv.4 歪曲属性攻撃力上昇・微 石ブロック×7+傑作強化石材×5+傑作 学校に駅を作りたいとSHさんのお願いで作った施設。さすがに電車は来ない。周りが海に囲まれていて背景も綺麗なので、これも映える施設。どことなく下灘駅をイメージする。看板には「星の宮」「きづき」「ひのもり」の名称も。SHさんはベンチに座って風に当たっていると旅をしているような気分になれると言っている。 テント 施設効果ON/OFF切り替え 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 防御力 状態異常耐性上昇e/s加速度低下・大 防水塗料×1エーテル合金×1丈夫な布×1 Lv.2 インファイト防御上昇・微 丈夫な布×3 Lv.3 回復量上昇・微 丈夫な布×5+佳作七色ペンキ×3+佳作 Lv.4 防御力 状態異常耐性上昇e/s加速度低下・特大 丈夫な布×7+傑作七色ペンキ×5+傑作 ごく普通のテント。大きさは1人だと大の字になって寝ることができるぐらい広いが、2人だとくっつかないと狭さを感じるぐらい。教室からランタンを持ってきて、静かに読書するのもいいかも、とRNさん談。HSZKさんが四六時中レズ達を連れ込んでるので、静かな時間は無いと思うんですけど…テントは割と声が漏れるので、気をつけようね! お社 コイン消費 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 ドロップ率上昇・大 木簡×1プロ向けカメラ×1強化木材×1七色ペンキ×1 Lv.2 攻撃力上昇・微 木の板×3 Lv.3 ドロップ率上昇・特大 木の板×5+佳作七色ペンキ×3+佳作 Lv.4 攻撃力上昇・小 木の板×7+傑作七色ペンキ×5+傑作 神を祀る施設。知識や技術も無いKRR達が作った形だけのものだが、信じ続ければ本物にも引けを取らないご利益が生まれるかもしれない、とKRRが言っている。Y虐兄貴にバチが当たりそう コンテナ コイン交換 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 交換→暖かい砂粒 でこぼこの鉄板×1よく燃える水×1強化木材×1万能ネジ×1 Lv.2 クリティカル率上昇・微 固形燃料×3 Lv.3 与ダメージ上昇・微 固形燃料×5+佳作万能ネジ×3+佳作 Lv.4 被ダメージ減少・微 固形燃料×7+傑作万能ネジ×5+傑作 港とかに置かれているコンテナ。物置として作ってみたけど、熱が篭りやすいから食料品は置けないとHNKが言っている。YUKを閉じ込めておくしか使い道が無いじゃん石とか木材とかのかさばるものを保管するようだ。 キャンプセット コイン消費 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 攻撃力 クリティカル率上昇・中 クーラーボックス×1年代物の皿×1強化繊維×1強化木材×1 Lv.2 被ダメージ減少・微 固形燃料×3 Lv.3 攻撃力 クリティカル率上昇・大 固形燃料×5+佳作強化繊維×3+佳作 Lv.4 インファイト防御上昇・微 固形燃料×7+傑作強化繊維×5+傑作 折りたたみの机や椅子、マットにクーラーボックス、手さげカゴに食器が見られる。HORはカレーを食べたり、夜に星を眺めたり、やりたいことが無限にあって、見ているだけでワクワクするらしい。 ロケット 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 クリティカル上昇・大 宇宙の絵本×1超栄養レーション×1エーテル合金×1固形燃料×1 Lv.2 クリティカルダメージ上昇・微 固形燃料×3 Lv.3 攻撃力上昇・微 固形燃料×5+佳作電気回路×3+佳作 Lv.4 クリティカルダメージ上昇・小 固形燃料×7+傑作電気回路×5+傑作 宇宙船。なんと有人飛行可能らしい。YUKすき ロケットに閉じ込めて宇宙まで飛ばしたMO姉曰く、実際に宇宙まで飛ぶかはわからないけど、こんなモノまで作れてしまう想いの力ってすごい…すごくない?との事。 縁側のある部屋 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 被ダメージ減少・中 懐かしの風鈴×1鮮やかな着物×1強化石材×1強化繊維×1 Lv.2 ドロップ率上昇・微 ガラス板×3 Lv.3 被ダメージ減少・大 ガラス板×5+佳作強化石材×3+佳作 Lv.4 経験値上昇・微 ガラス板×7+傑作強化石材×5+傑作 アニメとかで時々出てくる縁側のある畳部屋。風鈴が飾られている。YUKは、ここでだらーっと寝転んで、扇風機に当たりながらうたた寝するのが最高らしい。扇風機に向かって「ア゛ーーー」ってしてそう。YUKすき 回転してる扇風機の刃にYUKの手を突っ込んだ 野外コンサート会場 プレミアムチケット消費 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 戦闘不能回避(1回のみ) スピーカー×1折れた日傘×1電気回路×1エーテル合金×1 Lv.2 クリティカルダメージ上昇・微 エーテル合金×3 Lv.3 クリティカル率上昇・微 エーテル合金×5+佳作電気回路×3+佳作 Lv.4 クリティカルダメージ上昇・小 エーテル合金×7+傑作電気回路×5+傑作 野外フェスティバルの会場。客席やスタンドマイク、スピーカーや星とハートの飾りなどが見られる。リフレクターの衣装はアイドル衣装っぽいので、結構良い感じに映える。UTは実際にフェスティバルには行ったことはないが、いつか本物のコンサートにみんなと行ってみたいと言っている。 その他(特殊) プール風呂 ふわふわバスタオル消費 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 HP上昇・大 温泉水×5湯沸かし器×1先頭の壁画×1 Lv.2 経験値上昇・微 石ブロック×3 Lv.3 HP上昇・特大 石ブロック×5+佳作七色ペンキ×3+佳作 Lv.4 斬撃属性攻撃上昇・微 石ブロック×7+傑作七色ペンキ×5+傑作 HNKとKRRの提案により作成された、プールの水をお風呂にした施設。レズ達がこぞって浸かるお風呂。あぁ^〜良い匂いしそう、する。飲みたい。立てかけてある看板は、HNKが前作でデートしていた場所の風景が描かれている。お風呂好きなHNKとしては、いつまでも浸かっていたいとの事。YUKを熱々にしたプール風呂に放り込んで全身火傷させたい ナイトプール 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 Lv.2 Lv.3 +佳作+佳作 Lv.4 +傑作+傑作 DLC限定設備。フラグメントも手にハイルハイル 気球 施設レベル 設置効果 必要素材量 Lv.1 Lv.2 Lv.3 +佳作+佳作 Lv.4 +傑作+傑作 DLC限定設備。 設置場所は桟橋固定で、他の施設と重複しない。 RNさん発案の施設なのでぜひ乗せてあげよう
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{こんな違法改造もあり} 「よっしゃー!出来たー!!」 俺は椅子から立ち上がり試作品の完成に喜ぶ。 試作品を右手に持ち左手首につけてる腕時計を見た。 現在の時間は午前、三時。 あまりにも実験に集中しすぎて時間の事をすっかり忘れてしまった。 「ゲッ!大学のレポート、書く時間あるかな!?」 慌てて試作品を机に置き、学校に持っていく鞄を開きレポート用紙を取り出す。 ヤバイ。 何も手をつけてない状態。 これは今すぐ大学に行き学校の中でレポート書いた方がよさそうだ。 アンジェラス達に書置き残して行くかぁ。 俺はすぐさま書置きを書いて鞄を持って愛車に乗り大学に向かった。 アンジェラスの視点 「…う、ふぁ~あ、朝…ですか」 私は上半身だけお越し目を擦りながら起きる。 すぐにご主人様が寝ているベットの方に視線を送る。 ご主人様の寝顔は可愛いので何時も私が起きたら必ず先にご主人様を見る事にしています。 ですが、今日のご主人様はベットにいませんでした。 私は一階にいるのかな、と思い立ち上がり机から降りようとした。 けど、机の端っこになにやら書き置きらしい紙を見つけたので私は机を降りる前に手紙を読む事にした。 手紙の所まで行き四つんばいになって読む。 殴り書きで、汚い字で書かれていた。 『レポートの書き忘れで、すぐに学校に行きレポートをあっちで終わらせる事にした。朝飯はなにかあるもんを喰ってくれ。追伸、机にある試作品には手を出すなよ。火気厳禁!』、と書かれていた。 すべて読み終わった私はフムフムと頷いた。 ご主人様はまた夜遅くまで起きてて、実験に没頭していたに違いない。 何か一つの事に集中する事はいいのですけれど、そればっかり集中してしまって他のが疎かになってしまうのが、ご主人様の悪い所です。 「にしても、ご主人様が作った試作品っていったい何なんでしょうか?」 この手紙には試作品について詳しく書かれていなかったため、どんな物で何処に置かれているのか、さっぱり分からないのだ。 火気厳禁と言われましても品物が分からなくては台所とかが使いません。 いえ、台所に試作品があるとは限りませんし…。 ここは早急に見つけなくては。 私は手紙を引きずりながらクリナーレ達の所に行き、起こした。 「うぅ~…もう、ちょっと寝かしてよ~」 「あら。おはよう、お姉さま。」 「おはようございます。アンジェラスさん」 三人が起き、私はさっきまで読んでいた置手紙を皆に見せた。 クリナーレ、パルカは目を擦りながらも手紙を読んだ。 ルーナは、朝はそれなりに強い方なのか眠そうな顔をしていない。 「アニキの奴、また何か作ったの?」 「いったい何かしら?」 「お兄ちゃんの事だから、違法改造系だと思いますね」 やっぱり、皆もご主人様が作った試作品を知らなかったみたいです。 困りました。 こうなったらそれらしき物を探さないといけないね。 「手分けして探しましょ。クリナーレは二階の空き部屋とベランダをお願い」 「うん、行ってくるよ」 「ルーナは地下の研究室をお願いね」 「朝から、あんなほこりっぽい所には行きたくないけど、しかたないわね」 「パルカは一階をお願い。特に台所は厳重に注意してね」 「はい。分かりましたー」 それぞれ皆は私に言われた場所に移動する。 私はまずこの部屋の隅々まで調べたら総合的に地下一階、一階、二階を大まかに見るつもり。 …見るつもりでしたが、少し用事が出来ましたね。 その用事とは今、不自然に机に置かれている一本の煙草の事。 しかも、立っている状態です。 あまりにも不自然です。 普通、煙草でしたら箱に入っているもの。 それが一本だけ。 ご主人様は面倒くさりやだけど、整理整頓はちゃんとやる方。 それに煙草ハンター(ご主人様からもらったあだ名。正直、嬉しくありません)の私が見つけたら煙草を処分をすると、知ってて置いたのでしょうか? でも今回のご主人様なら、ありえるかもしれません。 あの置手紙の殴り書きからして相当慌てていたに違いない。 それじゃあ仕方ないんですよね。 さて、私はととっとこの煙草を処分して試作品を探さないと。 私は煙草を掴み灰皿に入れ、ご主人様が隠している机の引き出しからジッポを取り、煙草に火を点けよとした。 しかし、火はなかなか煙草に点かない。 「うん?おかしいですね」 仕方なく再び机の引き出しあさりジッポに入れるオイル缶を見つけて、オイルを煙草にかける。 「これならすぐに燃えるでしょう」 私はまたジッポに火を点けた。 そしてジッポオイルがベトベトについた煙草に火を点けようとした。 …。 ……。 ………。 龍悪の視点 「ふぅ~なんとか間に合ったぜ」 額の冷や汗を右手の裾で拭い喫煙所の椅子に座った。 胸ポケットから煙草と百円ライターを取り出す。 本来ならジッポライターなのだが、今日は慌てて出て行ったからジッポを家に忘れたのだ。 おかげでコンビニに行ってライターを買うはめになった。 まぁ煙草が吸えないよりまだマシか。 煙草を銜え百円ライターの火を点ける。 煙草に火を点けようと百円ライターを煙草に近づけよとした、その瞬間。 ♪ー♪♪♪ー♭♪♭♪ー♪♭♪ー♪♪ー 携帯電話の着メロが流れた。 なんだ、こんな時に? おかげで俺は煙草を吸う事が出来なくなり百円ライターの火を消し椅子に置き、ズボンのポケットから携帯電話を取り出す。 ディスプレイには『十六夜婪』と表示されていた。 あの野郎、いったい何の用事だ。 受話器ボタンを押して右耳に電話を押し付ける。 「もしもし?」 「あっ先輩!大変です!!すぐにあたし達のマイホームに来てください!!!」 婪の声は物凄い慌てたたような声が耳に入る。 婪にしては珍しい。 いったいどうしたのだろう? でも一つ気になるのが…マイホーム? 「マイホームって…確かに俺の家だが、お前の家じゃないだろう」 「だって、いずれあたし達が結婚するんだから、あたしの家でもあるじゃないですかー♪」 「ルンルン気分な声出すんじゃねぇー!さっきの慌ててた声はどうした?いったい何が起きたんだ?」 「そ、そうでした!先輩の家に早く来てください!!」 「俺の家がどうかしたのか?」 「いいから早く来てくださいね!あたしは家の門前で待ってますから!!」 「おい婪!理由を教えろ!!…て、切れてやがる。畜生、訳解んねぇーよ!!!」 俺はすぐに愛車を止めてる駐車場に行き、車のエンジンをかけスピード違反ギリギリの速度で自分の家に向かった。 …。 ……。 ………。 家の近くまで行くと婪が両手上げて騒いでいた。 路駐して車から勢い良く飛び出し婪の所まで走る。 「婪いったい何が、ウオォ!?」 婪はいきなり俺に抱きつき、背中には婪の両腕がガッシリとまわせられまるで恋人同士が抱き合う状態になってしまった。 正直、ヤめてほしい。 「先輩ー!あたし達のマイホームが!!」 「だぁー気色悪い!離れろー!!」 「やん!先輩、なにあたしの胸を鷲掴みしてるんですか!!でも先輩ならどんな事されてもオッケーです♪」 「テメェのペッタンコの胸なんか興味ねぇーよ!つか、男だろうが!!」 「愛があれば性別なんか関係ないわ!」 「フザケンナ!っで、俺の家がどうかしたのか?それと、いい加減離れろ」 「残念ですもっと先輩の温もりを感じたかったのに」 「…ホント早く用件を言わないと、その顔を二倍の面積にしってやるぞ」 両手を拳にして、婪を睨みつける。 すると、流石の婪も俺の身体から離れ俺の家を人差し指で示す。 「あそこを見てください」 「う~ん…ギャアアアアァァァァ!!!!俺の家が半壊してるーーーー!!!! (;° ロ°) ナンジャコリャ」 両手で頭を押さえ絶叫する俺。 それもそのはずだ。 なんせ俺の家が…壊れてるのだから。 特に酷いのは俺の部屋の場所だ。 だって外から見ると屋根がフトットンでってボロボロの部屋が見えるんだもん。 何でこんな事になっちゃったのだろう…。 ちょっと頭の中で整理してみよう。 まず、俺は試作品を作り終わって、レポートの書くために学校に行ったんだったけ? 俺の行動にはこんな事になる要素はないなぁ。 じゃあ泥棒か? いやいや、それもありえない。 戸締りはしっかりしたはずだ。 泥棒はありえない。 それじゃあいったい誰が…。 と、そこで不意にアンジェラスの顔が浮かんだ。 アンジェラスかぁ~。 もしあの試作品を見たらとる行動少し考えてみよう。 起きる→置手紙を見る→注意するように書いてあるから神経が高ぶる→試作品を見る→アンジェラスは煙草ハンター→試作品を処分する→爆発。 「………」 あぁ~なんかヤバイ事になってきたぞ。 兎に角、家に行ってみるしかない! 婪を振り切り玄関から入る。 一階は全然大丈夫みたいだな。 問題は二階の俺の部屋だ。 ダダダダッと、階段を上りきり俺の部屋に行く。 予想通りに俺の青空教室も真っ青な感じのオープン状態だった。 「アニキー!」 「ダーリンー!」 「お兄ちゃんー!」 「クリナーレ、ルーナ、パルカ!お前等は大丈夫だったみたいだな」 いつの間にか足元に居たクリナーレ達を左手の手の平に乗せ目線と同じ高さにした。 クリナーレ達の身体を見た。 傷とかは何もなかったので少しホッとした。 だけどアンジェラスだけが居ない。 心が焦る。 とても不安は募り心臓が鼓動が高くなる。 心配。 アンジェラスの事がとても心配だ。 「アンジェラスー!おーい!!返事してくれー!!!」 「はぁーい!」 頭上から声が聞こえた、その声の主が俺の目の前に飛んで来た。 アンジェラスだった。 背中には違法改造されたリアウイングAAU7を装着と、それとエクステンドブースターがさらに二つ装着していた。 「ご主人様、スミマセン。ご主人様の部屋を破壊してしまいました。まさか、あの煙草が爆発すると思わなくて…」 物凄く悲しそう顔をするアンジェラス。 目に涙をため上目遣いがなんとも萌えをそそる。 俺はアンジェラスを右手の手の平に乗せるとほお擦りした。 「ご、ご主人様!?」 「よかった。本当によかった。アンジェラスが生きていて」 「…ご主人様ー」 アンジェラスも両手広げて俺の顔に付く。 よかった…皆が生きていて…アンジェラスが生きていて…。 …。 ……。 ………。 この事件の真相はこうだ。 アンジェラスは試作品を煙草だと勘違いし火を点火してしまった。 ほんでもって…ボカーン! という訳。 まぁそれはしょうがない。 だってその試作品の形状は煙草そっくりなのだから。 今度オヤッさんに渡す武装神姫用の手榴弾型武器だったのだ。 アンジェラスが煙草ハンターだった事を忘れてたぜ。 兎に角、こいつらが助かってよかった。 一旦、一階に行き皆で休息にはいり、俺は念のためアンジェラスが何処か壊れてないか見るために、今はアンジェラスの身体をいじってる。 クリナーレ達は爆発した場所から遠くに居たから大丈夫なのに『私達も見て~』みたいな事を言う。 大丈夫だって言ってるのに結構しつこかったから後で『見てあげるから』と言い待ってもらう事にした。 アンジェラスの身体を俺が解る領域で調べ異常があるから見る。 …どうやら異常はないみたいだ。 ホント、良かったぜ。 「アンジェラス、大丈夫だぜ」 「ありがとうございます、ご主人様」 「アンジェラスが終わったらのなら私達を見てよ~」 「はいはい。クリナーレにルーナにパルカ来な、見てやるよ」 俺の目の前に寝そべり無防備になる。 あ~、もしクリナーレ達が人間なら襲っちゃっているよ。 だって可愛いすぎなんだもん。 「にしても先輩、良かったですね。先輩の神姫達が助かって」 「そうだな。婪、俺はお前に謝なければならない」 「え!?なんで謝るの?」 「だって俺はお前の厚意を疑ったんだぜ」 「いいの。あたしは先輩にどんな風に思われてもいいの」 「婪…」 「先輩…」 うっとりとした婪の顔。 微妙に頬を桃色に染め長い髪の毛からはいい匂いが鼻孔擽り淫靡な感じさせる。 ヤベ~可愛いすぎ。 イヤイヤ、婪は男だぞ。 しかも、一回襲われて俺のナニは………あぁ~、思い出すけど背筋がゾクゾクする。 で、でも今の婪なら…キスぐらいなら…許してもいいかなぁ。 「ご・しゅ・じ・ん・さ・ま!な~にしてんですか」 「うお!?アンジェラス、な、なんでもねぇ~よ」 「もう~アンジェラスちゃん邪魔なんかしちゃ駄目ですよ。あたしと先輩の愛の行為に嫉妬しちゃう気持ちは分かりますけど」 「べ、別に私はご主人様が性別の壁を超えた恋愛をしないようにしてるだけです!」 アンジェラスは身振り手振りしながら婪に説明する。 けど、アンジェラスのお陰で助かったぜ。 危うく婪にキスするところだった。 けどよく、アンジェラスの奴助かったなぁ。 実際、あの煙草の爆弾の威力は部屋をぶっ飛ばす威力はない。 アンジェラスが変な使い方をしたから、こんな事になってしまったが…。 部屋がぶっ飛ぶぐらいの威力がある爆弾だったのにアンジェラス自体ほぼ無傷ときてる。 普通の神姫なら粉々になってもいいくらいの威力のはずだ。 一つ解ったと言えば、アンジェラスは普通の神姫じゃないという事だ。